【ボクシング観戦 日本ウェルター級タイトルマッチ 沼田康司×山口裕司】
―6ラウンドKOで沼田選手の勝利(3度のダウンにより)―
戦前僕は、充実の沼田選手が一方的に勝つか、初防衛戦にありがちな、ガチガチで中途半端な試合になると思ってましたが、どうして白熱の打撃戦でした。まずは両選手にお詫びしなければm(_ _)m
試合を面白くしたのは山口選手。常にキレイなワンツーで先手を取り、中間距離の攻防は完全に制していました。序盤3ラウンド、沼田選手は後手後手の大振りで(よく見てカウンターという意図は判りましたが)、山口選手のシャープさと気迫、手数に押され気味。
沼田選手は接近戦のアッパーと、離れ際のスイングがよく、手数と見栄えでは山口選手に譲るもののコツコツ効かせ、5ラウンド終盤ダウン寸前まで追い込み、6ラウンドに仕留めました。
それにしても山口選手、2004年にバキロフと引き分けた試合を見ているだけに、正直、もう終わった選手だと思ってました。確かに当時の、それから東洋獲ったころのフットワークは見られなかったものの、ハンドスピードとワンツーの美しさが出色、なによりトップコンディションに仕上げてきて気迫を感じました。変なモヒカンもやめてスキンヘッド。
6ラウンド、一度目、二度目のダウン後、ともに自分から打ち合いに行った姿には痺れましたね。僕的裏ベストバウト三指に入る、【モンシプール×仲里】を思い出しました。
5ラウンド終盤の疲れ様から見て、ひょっとしたらあの時の仲里と同じく、前半に勝負を賭けていたのかも...。
沼田選手、前戦同様、肉を切らせて骨を断つスタイルの中にも、細かいボディワークや小さいパンチがうまく、また大振りを見せパンチにしてるらしいなど、ブルファイターの見た目以上に抜け目ない選手のようです。それをあまり感じさせずに、あくまでバキバキの打ち合いでキメるところ、面白い!
初防衛おめでとうございます。またかならず観に行きます。
白川道『終着駅』、昨日の夜中に読み終わりました。
重く重く深い鐘が、頭の上で鳴り続けているようです。
何となく、レッド・ツェッペリン“レヴィー・ブレイクス”に似た感触だなーと思い、久しぶりに取り出して聴いています。
白川道には(この人には「さん付け」も「先生」も似合わない気がするので、失礼ですが、敢えて)、同じツェッペリンの“天国への階段”の一節をモチーフにした同名の超大作があって、こちらは何度か読んでいて大好きなのですが、相当覚悟しないと読めません。どうしようかな、この勢いで読もうかな。
盛り沢山な一日で、とりとめがなくなりました。
季節の変わり目、皆様ご自愛下さい。
またあしたー☆