過日、新聞に、

「腹が立ったときに、その状況や感情を紙に書き出してそれを捨てると怒りが抑制される事が実験で分かった」

と名古屋大学の研究チームが発表したとあった。

怒りを投影した物体(書いた紙)が無くなる事で感情が抑えられるということだ。

■ノートに書きだし、怒りを沈めていた社長

その記事で、数年前まで毎年セミナーの依頼をしてくださっていた自動車関連の会社の社長(現在会長)の事を思い出した。
 
その社長はおムコさんだった。

そのせいか店の中でも、私のいる前で経理担当の奥さんとケンカし腹を立てている様子を何度か目にした。

結局、社長が折れる形で納まっていたようだった。

それを見ながら、やっぱりムコさんというのは大変なんだな等と思ったものだった。

ある時、お二人の言い合いの後、「社長、なかなか大変ですね」と私が言った。

すると

「いやね小杉さん、オレがカミさんに頭にきた時は、その情景を思い出しながら全部ノートに書くんですよ。

そしてそれを思い切り破って、捨ててしまうんです。

そうするとスッキリして心の切り替えができるんです。

そして少しするとすっかり忘れてしまうんです」

と言われた。

なるほどと思った。

■デジタルでは無理だろうと思うのだが・・・?


SMIも紙に書く事を大切にしている。

ほんとうに書く事には不思議な力があるんだなと思ったのを覚えている。

やはり、セルフケアにおけるストレスコーピングとしての認知行動療法の多くが、紙に書く事に取り組む。

今回の実験によって、また一つ紙に書く事によるストレスコーピングが実証されることとなった。

先述の研究チームでは、「今後はデジタル媒体を使って、怒りをPCやスマホに打ち込んだものを削除する実験をし、効果があるか確認したい」と書いてあった。

しかし、それをアナログ人間の私は、紙と比較し殆ど効果がないか、効果は半減してしまうことだろうなと思った。

 

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※ケースによっては内容の変更があります。ご容赦ください。