「はい・・・」
先輩から温かいミルクティーを受け取り
ひと口飲むとホッと心に浸みた
「美味しい~~」
「それ飲んだら戻んな・・・」
「はい・・・・」
僕は、先輩にお礼を言って
教室に戻ると、2時間も授業を抜けた事を
先生から怒られ、その怒られている間
僕に地図を渡した奴らがクスクス笑っていた
『なんて汚い奴らめ・・・』
と、次の日
とんでもないことが起こった
「え~~ウソ!ウソ!」
「なんで?なんで?」
「ワイワイ、ガヤガヤ・・・・・・」
「ワイワイ、ガヤガヤ・・・・・・」
「二宮くん?どうしたの?」
「あ、松本くん....おはよう」
「おはよう....なんだか騒がしいね」
「うん....実はね・・・」
「松本潤くん!!!!」
「え!あ、先輩・・・」
「キミは今日から俺のお付きの人だよ」
「え?????」
僕が戸惑っているうちに
先輩は僕の紫のタイを外して
赤のタイを結んだ・・・・・
「え!!!!
赤のタイ????」
「フフ....俺のお付きなんだから
赤のタイに決まっているでしょう
昼に迎えに来るから一緒にランチしよう」
「え?・・・・・・」
「じゃあ・・・・」
先輩は僕の頭をポンポンと叩いて
行ってしまった
が、そのあとが大変
「なんでだよう~~
なんであんなヤツが!!」
「あんなヤツが櫻井様の
櫻井様の・・・・なんで!!!!」
「ガヤガヤ....怒り💢怒り💢怒り💢」
「松本くん、ここはマズイ
一旦離れよう・・・」
「う、うん・・・」
皆の殺気に満ちた場所から
二宮くんに手を引かれ
特別区の部屋に連れて行かれた
「二宮くん、ここは特別区だよ」
「松本くんのその赤いタイと
僕の青いタイを見て文句を言う人はいないよ」
「ああ・・・・」
「さぁ~~入って」
「う、うん....ここは?
アトリエ・・・?」
「うん、まぁ~~そんなことより
どういうこと?
なんで松本くんが櫻井様のお付きに?」
「うん?それが
あの人が櫻井翔様だなんて知らなかった」
それから、あの先輩と今まであったことを
二宮くんに話した
「フゥ~~
そんなことがあったの・・・」
「でもね多分先輩は
僕がいじめられているのを可愛そうに思って
僕をお付きの人にしたんじゃ無いかなぁ?」
「それはどうかなぁ・・・」
「智さん・・・」
「智さん?」
「ニノ、ここに出入りするのは自由だけど
人を連れて来る時は断ってね」
「あ、ごめんなさい....緊急事態だったから」
「フフ・・・・」
「松本くん、紹介するね
こちらが大野智さん・・・」
「え、あ、僕、松本潤です」
「ウンウン....今、学園中君の話題で
ひっくり返っているよ・・・」
「はぁ・・・・・」
「ねぇ~~智さん
智さんは、櫻井様が松本くんを
お付きの人にした理由知っているの?」
僕も智さんの返事が聞きたくて
二宮くんと大野さんの顔を見ていた
つづく