【論説】教員免許更新制や地方分権に逆行する学校管理強化で国家を前面に立てる動きは、戦前回帰を思わ | ≪最新ニュースとキーワード≫怒涛の更新

【論説】教員免許更新制や地方分権に逆行する学校管理強化で国家を前面に立てる動きは、戦前回帰を思わ

<でんきを消して、スローな夜を>と呼びかける『100万人のキャンドルナイト』が今年も、夏至の二十二日から三日間行われる。
夜八時から十時までの二時間の消灯で、ゆるやかにつながるくらやみのウエーブを世界大に広げようとの試み。
▼呼び掛け人代表の、マエキタミヤコさんは「日常の中でごく自然に電気を消して、キャンドルの光のそばで過ごす時間が少しずつ増え、暮らしそのものが変わっていってほしい」。
そんな想(おも)いを伝える文化活動だという。
▼参院選目前の与野党攻防で会期を延長、強行採決を乱発する国会は、とてもスローな夜どころではない。
消えた年金問題に火が付き、重要法案を執成立させる駆け足日程で、あとからボディーブローのように効いてくるのは、おそらく改正教育三法だ。
▼“戦後レジームからの脱却”をとなえる安倍政権。
教員免許更新制や地方分権に逆行する学校管理強化で国家を前面に立てる動きは、戦前回帰を思わせる。
従軍慰安婦問題で米下院が日本政府批判を強める動きを侮ってはならない。
▼歴史学者の原武史さんが、自身の小学生時代を振り返る『滝山コミューン一九七四』(講談社)は、戦後社会の理想と現実を鋭く問う好著。
▼東京西郊の団地族が“みんな平等”のジレンマに傷つきながらも、児童や女性が学校現場に直接参加して、熱い連帯の“公界(くがい)”を実現した。
少なくともそこに不登校問題はなかった。
原さんとは同世代のマエキタさんらが呼びかけるキャンドルナイトは、ネットを現代の公界にしようとの試みにも見える。
■ソース(東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007062202026133.html