そもそもはヴッパタール舞踊団を観るためのお休みでした。
ピナの演目の中でも一番見てみたかった「コンタクトホーフ」が観れる!早々に迷わず一番いい席を予約しました。
私自身がダンスをしていた頃、気になっていたのは人との距離の取り方でした。
触れ合えば距離は近いのか?
この距離は「心の」距離です。
触れる時の力の込め方、遠慮していると見ている方にも伝わります。信頼とかいう目に見えないものが見えてしまう。
プロのダンサーではないのでそんなことばかり考えていました。
コンタクトホーフ。
他の人はどうであれ、私には男女の物語に見えました。
この一年弱想っていた人の事を考えていました。
苦い片思いでした。
触れ合えば距離は近いのか?
劇中繰り返された「ダーリン」という言葉が耳の奥を引っ掻いていきました。最初は甘く、次第に怒りを孕んでヒステリーになり、最後は嗚咽まじりの号泣に変わっていきました。
思わせぶりな微笑も、抱擁も、キスも、型にはまった「幸せなカップルの形」に過ぎないのか?
それを求めるのはほんとに虚しい事なのか?
期待はする方が悪いのか?裏切る方が悪いのか?
すれ違えばそれまでなのか?かけちがえばそこで終わりなのか?
関係は変わっていってしまうものなのか?
たくさんの疑問が胸に吹き溜まりました。
それも全て時間が解決してくれる事を願っています。
そんなもやっとした気持ちのままウォーホル展も観に行きました。
不可解は続きます。
知っているつもりだったけど、何も知りませんでした。
終わり頃にあった銅板?を使った作品にせよ、賑わうお土産ショップにせよ、まんまとウォーホルに踊らされてるなと思いました。
もちろんがっつり散財してきましたけど。
今回泊まったホテルは東京タワーの近くで、部屋からもタワーが見えました。
まじまじと夜の東京タワーを見たのは初めてで、案外綺麗だなと思いました。ライトアップされた東京タワーは思っていた以上に華奢でロマンチックでした。
目に見えるものを疑うのが常で、ホントはどうなんだろうって勘ぐって、思いを巡らせて、結局わからないんだけどそうしないと満足できなくて。
もっとシンプルに目に映るものを信じてもいいかもしれない。自分が素直に感じた感覚を大事にしてもいいかもしれない。
東京タワーの下でクレープを食べながらぼんやり考えていました。
iPhoneからの投稿