松塾10年史 第25回 | 人生賭けた学習塾「松塾」【第15期】

松塾10年史 第25回

柏崎入院



正直、柏崎の離脱は一時的なもので、回復し次第、復帰するものと俺は考えていた。しかし、柏崎は回復するどころか、開校8年目の年度初頭に入院してしまった。そして、ドクターからも、朝方の生活に切り替えて、仕事もそれに合わせた方が本人のためだとも言われた。

今まで、授業や経営のことで、幾度となく対立してきた我々だったが、やはり、柏崎は頼りになった。しかし、こうなった以上、柏崎には別の仕事をさせた方が良いのかもしれぬ。




覚悟が決まった。



松塾に、もはや柏崎はいない。自分が何とかしなければいけないのだと。

自分は、もはや文系専任ではない。全科目専任になるべきなのだ。ここから、約1年かけて、スタッフの助けも借りながら、俺はゼネラリストになっていく。

つづく