松塾10年史 第21回
面接指導
面接指導では、
①志望動機
②過去の経験や学び
③今後の豊富
など、「鉄板」の質問内容から、現場思考が要求されるイレギュラーな質問まで、様々な切り口から指導する。
そんな、面接における質問のうち、
私の尊敬する人物
に関する質問も、面接指導では必ず行ってきた。
この質問意図は、受験生の尊敬する人物を通して、当該受験生が標榜する生き方を窺い知ることにある。
と、ここまでは建前。
俺の本音は、ここから先のエピソードに隠されている。
奈良崎が勤務し始めた2年目の冬。奈良崎も、そろそろ就職活動につき、考えなければならない時期に差し掛かっていた。
そこで俺は、奈良崎の参考になるかどうかは分からないが、一度、面接指導に参加させようと考えた。一通り、面接指導を見学させたあと、
俺「奈良崎、こいつらの受け答え、どう思う?」
奈良崎「うーん、、元気がないと思います。」
俺「そやろ?奈良崎、手本見せろ。」
奈良崎「わかりました!」
この時、俺は奈良崎に「分かっとんな?」と、耳打ちした。以下、奈良崎の模範解答。
俺「あなたの尊敬する人物を教えて下さい。」
奈良崎「はい!國松塾長です!」
塾生は、苦笑い。
俺は、この時、少なくともゴミクズだった。
つづく