一日中、冷暖房がかかっているオフィスなどは空気が乾燥しがちです。乾燥はのどや鼻の粘膜を傷めて風邪をひきやすくする上、女性にとっては美容の敵です。しかし、加湿器のない家庭や、最近は節電対策として加湿器を止める企業も多いようです。

 そんな中、人気を集めるのは東急ハンズ心斎橋店(大阪市中央区)で販売されている「ちょこっとオアシスプラス」(1260円)。電気を使わず、デスク周りなど小さなスペースを加湿できるプライベート型加湿器で、20~30代のOLを中心に売れています。

 本体は2段式で、持ち運びしやすい携帯電話のような形。下段のスライド式タンクに水を注いで閉じた後、独自の吸水フィルターが入った上段のカバーを開いておくだけと、使い方は簡単です。

 自然気化の仕組みを応用したもので、室内の湿度にあわせ、吸水フィルターから湿った空気が発生するのです。製造元のミクニ(東京都千代田区)によると、同じ環境でコップ1杯(約200ミリリットル)を置いた場合に比べ、5倍以上の自然蒸発量があるということです。

 インテリアとしても違和感のないデザインで、贈り物需要も高まり、3月は1カ月間で200点以上を販売しているそうです。「デスク周りだけでなく、宿泊先のベッド脇や車中などで使えて便利」と、インテリア用品販売担当の中前謙二さんは話しています。使い勝手も良さそうですね。