訪問看護は利用者さんと訪問看護師の一対一の場面が殆どです。そんな中、新入職の訪問看護師を教育的視点で関わることに難しさを感じています。

 最近ステーションでの勉強会で取り入れているのはロールプレイです。利用者さん役と訪問看護師役になりきって、訪問看護の場面を演技します。

 例えば利用者さんからのクレームの振り返りを、クレームを受けた訪問看護師にします。しかし利用者さんの悪いところにしか目がいかず、自分の悪いところには触れようとはしない、悪いところが分かっていない。

 そんな訪問看護師には、ロールプレイで利用者役になってもらい、クレームの場面を再現します。そうすると訪問看護師の発言に対して利用者さんがどんな気持ちになるのかが体感できます。

 訪問看護の場面では教育的視点で関われなくても、ロールプレイなら場面の振り返りができて教育的視点で関わることができます。

 ロールプレイはよりその場を忠実に再現した方が、よりリアルな現場の体験ができ、有効です。