訪問看護の支援を受けている利用者さんが、ショートステイに行くために、訪問看護師が施設に持参する薬を日数分セットすることがあります。その薬を施設で内服するという流れです。

 昨日、そういう支援をした利用者さん家族からお怒りの電話がありました。

 「施設から電話があって、薬が1日分足りない。どうしてくれるんや?さっさと薬を取りに来て、施設に持って行ってくれ!」かなり御立腹な様子。

 薬をセットしたスタッフに確認すると間違いなく日数分セットしているもの主張。記録にも記載があります。

 そこで気がついた!

 あれ?利用者さん家族が訴えているショートステイ利用期間と看護記録の期間が違う。看護記録の方が1日少ない。どうゆうこと?

 スタッフに確認するとケアマネジャーから聞いた日程分セットしているようですり

 施設に問い合わせると途中でショートステイ利用期間が1日増えているようです。

 はっ?えっ?聞いてないし!連絡ないし!そういうことならケアマネジャーから連絡ない限り、こちらは日程変更把握できないし!

 結果として、ケアマネジャーに連絡付かず、仕方ごなく訪問看護で薬を取りに行き、施設まで届けました。

 後日、スタッフと振り返りをすると、実は日程が伸びるとか伸びないとかの不確定の情報が利用者さんから出ていたようです。

 なんで?なんで確認しなかったん?日程伸びたら薬が足らなくなるのは小学生でも分かるでしょ?数学でなく算数ですよ。

 何故このようなことが起こるのでしょう?

 スタッフは日頃一生懸命訪問看護の支援をしており、手を抜くようなスタッフではありません。しかし、あれ?とか、おや?とか、もしかしたら?という、気付きが少ないのも事実です。

 これは他のスタッフにも見られる傾向です。チーム内でカンファレンスをしていても、他のスタッフの発言に対して、それはちょっと危険なんじゃない?とか、もう少し情報取らないとアセスメントできないよ、とか、今回の事例なら、日程伸びたら薬が足らなくなるからちゃんと確認してから動かないとアカンよ、みたいな。

 ここに書くと、とても当たり前のことのように想うのですが、ちょっと考えたら分かるやん!というようなことです。では何故気付かないのか?

 きっと、みんな、どこか他人事なのではないでしょうか?ショートステイに入るのが自分の母ならきっと日程再確認をしているでしょう。

 自分の身内を任せられる訪問看護ステーションでありたいと思っていますが、私だけが思っていても仕方なく、皆んながそう思えるステーション作り。

 まだまだ道半ばです。