富山を舞台にした素朴で切ない恋のお話です。


映画全般に片田舎の心地いい映像と、静かな演出に癒やされます。
特に立山の壮大さが綺麗に映し出されてますね。行ってみたくなほどです。
映像に合わせて全体的に音声が小さめですが、耳を凝らして観ることになり、集中してみちゃいました。



題名の通り主人公の真白の恋の高まりと共に、物語がゆっくりと盛り上がってくる。微笑ましくもある恋の物語なんですが、徐々に重くて難しい現実を突き付けられる。
誰が悪いと言うわけではないからこそ、重くて難しくて悲しい。


ストーリーがしっかりしていて、現実というものを映画の中でもリアルに突き付けくるので、真剣に考えてしまいますね。


答えは簡単には出せません。


誰もが真白に愛情、優しさ、責任を持っているので、真白を取り巻く人たちの、それぞれの考えや思いが心に響く。


ただ、救われないというだけの話でも映画でもないので最後まで観ると前向きになれました。
後半はややベタな部分もありましたが、低予算の中でしっかり作られた作品だと思います。


切なかったけど、良かったです。


5点満点中 4.1点


いやー終わりましたね。
ストーリーは面白くて最後まで楽しく観れました。
意外と最後はあっさりな感じで復讐劇を終わらしちゃったけど、まあこんなもんなのかな。


毎週、毎週何かしらの展開があったから、3ヶ月楽しませてもらった。
最終回も飽きずに最後まで楽しかったは楽しかってんたけど、最終的に新井さんが演じるかぐ兄のインパクトが強すぎて、なんかよく分かんなくなっちゃった部分はある。


あんなに追い詰められてボロボロにされても、悪態ついてヘラヘラしてらるぐらいの復讐劇だったのか?とか思っちゃったし。
ビジュアル的にも酷すぎて、映るたびに笑ってしまって腹が千切れそうだったなぁ。
新井さんツボだな。




ただストーリーが良かっただけに、演出や俳優の演技は気になった。
最後まで役者がバラバラだったように感じた。
演技というか演出も含めて統一感がないから、演技がうまい新井さんだけ浮いてたような。


まあでも、やっぱりストーリーと音楽はすごく良かった。
その2つのおかけで最後まで楽しめた。


よくまとまってて面白かった。
日常の大切さをテーマにしている辺りが良かった。


最初はただの恋愛ものだと思って観始めたが、ちょっと違った。
主人公の青年が21歳になり、父親から代々その家系の男子にはタイムトラベルする能力があることを告げられる。


その能力を使って恋人を作ることを目標に頑張ってる前半はコメディー要素もあり、それはそれで面白い。


後半の人生や日常について描かれてる部分も良かったです。


わりと品の良い恵まれた主人公なので、タイムトラベル物のわりに物語自体に派手な感じはない。タイムトラベルに関してはひとつのアクセントに過ぎないような。


それよりも秘密を共有していて、日常を大切に生きることを説く父親と優しく真面目な息子の2人の関係を描きたかったように感じた。
個人的には恋愛の話よりも心に響いた。


終盤のまとめ方も素晴らしかった。


派手な作品ではないけど、盛りだくさんな印象。
日常や家族の大切を改めて考えさせられる作品。
良かったです。


5点満点中 4.2点
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」この題名に惹かれて観ることにした。題名の印象と違う作品に思えた。


なぜこの題名にしてのか?意図が理解できない。
思っていた作品と全然違った。
悲しくセンチメンタルな話なのかと思ったけど、ちょっと違った。

 
原題はDemotion (解体) この題名なら受け入れられた。
最後まで題名に引きずられて観てしまってのは残念だ。
ただこの題名だったから観ることにしたので複雑な気分だ。


最初と最後はめちゃくちゃ良かった。最初の手紙のやり取りや電車を止めるところまでは好きな展開だったし、好きな終わり方だった。
中盤が意見が分かれるところ、個人的にはあまり好きではない。


そこまでするか?原題通り解体を描いたのだろうけど、過激過ぎるところが受け入れられなかった。
主人公が過激なゆえに他の話がぼやけてしまった。


手紙のやり取りとの相手やその家族との話もよく分からない。
何を描きたかったろう?中途半端な印象しか残らなかった。


妻との関係も、もう少しわかりやすく描いて欲しかった。
説明や回想シーンでは妻がどんな女性だったのかイマイチ理解出来なかった。
短気なのか?嫉妬深いのか?真面目なのか?
じゃなければ終盤の妻の秘密をどう受け止めて良いのか分からなかった。


いろいろ文句を言ってるけど、好きな場面も多かった。
最初の手紙のやり取りのところはかなり期待したし、終盤の義理の父親とのシーンやメリーゴーランドのシーンも良かった。


などなど好きなところも多かっただけに、少し残念な印象が残る作品だった。


5点満点中 3.5点
盗みで生計を立てる空気が読めないとぼけた主人公が、金のために手段を選ばない事件、事故のパパラッチにのし上がっていく。


最初からギレンホール演じる主人公の顔がふざけてるようにしか見えない。
得体のしれない危なさがにじみ出ていて面白そうな予感はした。


どう見ても間抜けに見えるのに、行動力と真っ直ぐな任務遂行能力でのし上がってく様は見ごたえがある。


とにかく主人公は一方的で、コミュニケーションの取り方が下手くそでむちゃくちゃ。他人の気持ちに鈍感なんだろう。そして無意味に人を怒らせる。


少し雑な助手に対する神経質なやり取りもなかなか面白い。


この映画は観ていて胸糞悪い部分もあるし、主人公がむやみによくしゃべる面倒くさいやつだし、登場人物ひとりひとりは好きになれない。


ただそれで良い。


胸糞悪さが不思議と心地良い。
現実ではないから。


女性ディレクターとのディナーのシーンのクズっぷりもなかなか。
途中からだんだんそういうことを期待したくなってくる不思議な映画。


後半はどんどんエスカレートして最終的には狂気すら感じさせるクズっぷり。


スッキリはしないし、気持ちの良い映画ではないけど、かなり面白かった。


5点満点中 4点