富山を舞台にした素朴で切ない恋のお話です。
映画全般に片田舎の心地いい映像と、静かな演出に癒やされます。
特に立山の壮大さが綺麗に映し出されてますね。行ってみたくなほどです。
映像に合わせて全体的に音声が小さめですが、耳を凝らして観ることになり、集中してみちゃいました。
題名の通り主人公の真白の恋の高まりと共に、物語がゆっくりと盛り上がってくる。微笑ましくもある恋の物語なんですが、徐々に重くて難しい現実を突き付けられる。
誰が悪いと言うわけではないからこそ、重くて難しくて悲しい。
ストーリーがしっかりしていて、現実というものを映画の中でもリアルに突き付けくるので、真剣に考えてしまいますね。
答えは簡単には出せません。
誰もが真白に愛情、優しさ、責任を持っているので、真白を取り巻く人たちの、それぞれの考えや思いが心に響く。
ただ、救われないというだけの話でも映画でもないので最後まで観ると前向きになれました。
後半はややベタな部分もありましたが、低予算の中でしっかり作られた作品だと思います。
切なかったけど、良かったです。
5点満点中 4.1点