こんにちは!
この記事は第6回となりますので、
まだ過去の回をご覧になってない方は
そちらをご覧になってからこの回を読む事を
推奨させていただきます
「3人のプロデューサー」
前作Badまで、プロデューサーは
クインシージョーンズが務めていましたが、
今作Dangerousでは、
3人のプロデューサーが同時起用されました。
1人目はTeddy Rilley
前回の記事の通り、ブライアンローレンが
解雇された後にブライアンの代わりとして
起用されたのがこのテディーでした。
彼はこのDangerousの中で
Remember The Timeなど
7曲に関わっています。
2人目はBruce Swedien
ブルースはクインシーと共に
これまでのマイケルのソロ活動に
ずっと関わり続けていた人間で
映画「Wiz」からの付き合いでした。
Dangerousの中では
JamやHeal The World、Gone Too Soon
などの曲に関わっています。
3人目はBill Bottrell
ビルはJacksonsのアルバム
「Victory」からマイケルに関わっていて
Black or WhiteやGive In to Me
など主にロック系統の曲に
関わっていました。
前作までと違い3人のプロデューサー、
更に1つのスタジオではなく5~7のスタジオで
より多くのメンバーで制作されたそうで、
「Badではあった、制作における一体感が
なかった」
そうです。
3人のプロデューサーも関係は良好ではなく
お互いをライバル視していたそう
(ブルースとビルはケンカしたことも)
しかし、マイケルはこの関係を
狙っていたそうで、
より良い曲を作る為にライバル関係を
煽っていたとの事でした。
次回以降のブログで、テディーを除く
2人のプロデューサーにまつわる話を
複数回に分けて書いていこうと思います。
(テディーはどうやらブラッドと
あまり関わりがなさそうで、
話をほとんど聞けませんでした...)
「トラックリストミーティング」
Dangerous制作の話の中で
いくつかの映像が流されましたが、
特に印象に残ったものが
マイケルがプロデューサーの1人である
ブルースとアルバムに収録する曲目を
決めている最中の映像でした。
映像で語られた曲目は
Jam
Why You Wanna Trip On Me
In the Closet
She Drives Me Wild
Remember the Time
Can't Let Her Get Away
Someone Put Your Hand Out
Black or White
Who Is It
Give In to Me
Will You Be There
Keep the Faith
Blood On the Dance Floor
Goon Too Soon
Dangerous
となっていました。
リリースされたものとの違いは、
Someone Put Your Hand Out
Blood On the Dance Floor
が入っている事ですが、
なぜこの2曲が外れてしまったかについて
2つの理由があったそうです。
1つ目の理由は、時間の問題
Dangerousは77分のアルバムであり、
当時としてはかなり長いアルバムでした。
そのため、尺の都合でカットされた
との事でした。
他にカットされる候補となっていた曲は
Will You Be Thereで、非常に長い
イントロをカットすることを
考えていたそうですが、
マイケルが拒否したのだそうです。
2つ目の理由は、曲ごとのバランス
曲ごとの速さ、遅さをとても気にしていた
らしく、Blood On The Dance Floorが
カットされた理由は主にここにあるそう。
(早く、アップテンポな曲が多過ぎると
判断されたらしいです)
更に、ブラッド氏は
収録曲のクオリティの高さも
理由として上げていました。
例として、後に未発表曲として
「Thriller25」に収録された
For All Timeを挙げています。
この曲はToToのSteve Porcaroが作曲した
(マイケルファン的には「Human Nature」
を作曲した人として知られています)
非常に美しいメロディの曲ですが、
この曲でも落ちてしまうような
競争力の高さだったという事です。
(個人的には、
Someone Put Your Hand Out
For All Time
の2曲がかなり好きなので、
これらの曲が入っていたバージョン
を聴きたいという気持ちになりました。)
ここまでご覧いただき
ありがとうございました!
更新が遅くなってしまい
申し訳ありません。
次回はプロデューサーの1人
Bruce Swedienにフォーカスして
お送りしていきたいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう!
(文章:シュン)