こんにちは!

この記事では前回に引き続き

セミナーのレポートを記していきます!

前回の記事をまだご覧になってない方は、

ぜひご覧になってからこの記事を読むことを

推奨させて頂きます。


「I Just Can't Stop Loving You」

サイーダ・ギャレットとのデュエットである

この曲は、"同時録音"の手法が用いられている

そうです。(かつてはこの同時録音の手法が

レコーディングの主流でしたが、

80年代後半には現在の様に

パート毎に録音するのが

主流となっていました。)


また、この曲は現在サブスク等では聞くことが

出来ない、イントロに語りのあるバージョン

が存在しますが、このバージョンに関する

貴重なエピソードもお話して頂きました。


1987年10月12日

ラジオにて「Thriller」以降初となる新曲

として、この曲が披露されました。

この曲を初めて聞いたBrad氏の奥さんは

「この曲は好きじゃない」

と言ったそうで、

実際、イントロの語りを含んだバージョンは

各ラジオ局のDJからは好評ではなく

あまりラジオにかけたくない曲となって

しまっていたそうです。

数日後、Bradの元に制作陣の1人である

Bruce Swedienから連絡が来て

「あのクソみたいなイントロを消すから

スタジオに来てくれ」と

こうして、シングルとアルバムにはイントロが

削除されたバージョンが採用され、

今日に至ります。


この曲のシングルカットを皮切りに

5作連続1位という記録を打ち立てる訳ですが、

もし、このイントロを含んだバージョンを

シングルに収録していたら、この記録は

なかったのかもしれません。


「Another Part Of MeとStreet Walker」


Brad氏によると、これらの2曲は

アルバム「BAD」の収録曲の最後の座を

争った曲なのだそうです。

Another Part Of Meは元々、

Badの為に制作された曲ではなく、

ディズニーのアトラクション

「キャプテンEO」

の為にMatt Forgerによって

制作されたものでした。

一方、Street WalkerはBill Bottrel

によって制作された曲で、

マイケル自身はこのStreet Walkerを好み、

収録される事を望んでいたそうです。

しかし、プロデューサーであるクインシーは

Another Part Of Meを入れるべきと考え、

対立してしまったそうです。

この中で、制作陣の1人である

Frank DileoがAnother Part Of Meを推薦し、

Street Walkerはアルバムから外れる事に

なったのだそうです。

(しかし、ここで外れたStreet Walkerは

4年後にDangerousとして生まれ変わり、

今日まで語り継がれる伝説的な

パフォーマンスに繋がる事になります)


ここで、再び質問する機会を得た筆者は

マイケルファンの先輩から、

「どうか聞いてきて欲しい」と頼まれた

質問をしてみる事に

筆者「マイケルはBadを3枚組にしよう

としていたという話を聞いたことがありますが

これは本当の事ですか?」

Brad氏「確かにマイケルはやろうと考えていた

けれど、クインシーが冷静に止めた

マイケルは可能であれば3枚組でも10枚組でも

やりたがった」


セミナーの最初の方でBradは

「Badの為に制作した曲は60曲ほど

その大半は1日限りで断念してしまった」

と言っていたので、この答えはなんとなく

頷ける気がしました。

しかし、クインシーの止める判断は

とても良かったと思いました...笑


今回はここで終わらせていただきます。


次回はキャプテンEOに関する話を中心に、

お届けしていきたいと思っております!


また次回の記事でお会いしましょう!


(文書:シュン)