いつか観るであろうが、劇場で観ることはないのか?と思っていたら、
舐めてはいけない、水曜「レディースday」。
いわゆる東京の繁華街ではなく、埼玉に片足を突っ込んだギリ東京ですが、
何故か映画館大盛況♪
ということで、流れ流れてのDMCです。
松山ケンイチ。演技的には気になる存在なのですが、何よりその出で立ちが…
顔は白塗り。サイドにグレーのシャドウ。
マントを羽織った、長髪金髪。そしてハイヒール・ブーツ。
衣装はまさに「戦闘服」といったイデタチ。
「クラウザーさん!」 と呼ばれる、その方は・・・
「デーモン閣下」を彷彿とさせるではありませんか!
実際、いや予想通り、衣装担当は、聖飢魔IIや、アルフィーの高見沢(アルフィーという
定冠詞はいらないか)氏を日頃から手がけている JAP工房。
…劇団☆新感線など(メタル系の劇をやっている)もそうだから間違いない、とは思っていましたが。
とりあえずの感想。
う~ん。知っている名前がスタッフロールに満載で、それが全国の劇場で一斉に封切られている
かと思うと、ちょっと嬉しい感じ。
松山ケンイチ演じるクラウザーさん。歌の吹き替えをやっているのは、冠徹弥氏。
冠さんは、元々、聖飢魔IIの 「Sgt.ルーク篁三世 参謀」(現在はルーク篁氏でいいの?)
ルークさんがプロデュースした 『So What!?』 というバンドでメタル系ハイシャウトを
聞かせてくれていたヴォーカリスト。(よく、打ち上げでお会いしていました)
そうか…冠さんがやっていたんだ、と思うと感無量。
映画は、、、原作もアニメも前知識も何もなしで行ったのだが、かなり笑えました。
同時に、それだけではすまない、バンドのカリスマ性が実は語られていたと思います。
・・・影響力というかね。
度々、ここでも紹介している聖飢魔IIも、いまだ世間の注目を浴び続けるX-JAPANも、
例えば新聞紙面を飾れるほどの話題性があり、人々への影響力も大きい。
劇中のバンドDMCも、クラウザーさん、いや、根岸君(松山ケンイチ)は、人々に
「夢を与えたい」 という事で音楽を始めた。
結果的に、お洒落系スウェディッシュポップス(カジさんの音楽をそう言っていいのか分かりませぬが。
すいません)ではなく、その対極にいる、デス系メタルバンドのカリスマになってしまい、葛藤する。
それでも、「夢を諦めるな」というメッセージを伝えることに、この主人公は成功する。
方向性は真逆の音楽からだが。
ギャグ、コメディー、18禁?とも思える部分が大半を占める中、何故か涙が止まらなかった。
多分、ダブる所があったからだと思う。日本にいた悪魔バンドと。
結局、社会的にモラル面で叩かれたり、そもそも音楽性が認められていない(万人にはね)
ジャンルで、いくら叫び、信者が頑張っても、なかなか思いは届かない。
世間には、何故か悪い部分のみ、取り上げられ、しかも真似され、非難される。
が、・・・クラウザーさんが、人間の姿(根岸君)で、大分県の実家(劇中。農家出身)に、
夢破れた形で帰郷。が、そこには、DMCのTシャツを着た母、さらに、DMCに目覚め高校にも
行かなくなり不良化した弟の姿がぁ~! お母さんのTシャツは、自らの意思ではなかったが、
弟は 「クラウザーさん」 に憧れ、多々ある、悪評を信じのめりこんでいた。
夜、突如、兄はクラウザーさんに変身し、弟を呼び出す。
そこで、畑仕事と、トラクターの運転技術、見事なまでの実力を披露。
そして言う。
「すべてのモノを極めねばいけない。大学も出て、このような技術も習得した。
(本当は稲刈りは 「鎌で人の首を…」という事だが割愛)
夢を諦めてはいけない(本当は『自分のようになりたければ、畑仕事しろ』という意味だが割愛)」
そして、クラウザーさんは、ハタと自分のできること、人へ夢を与えるため、
東京に舞い戻る。
聖飢魔II の 「空の雫」 という曲の一節に、
“何ひとつ分かり合えずに 夢を諦めるほど
輝きなくしちゃ いないはず~
何かをつかみとる それだけで生まれ変わる
もう 諦めるな”
おお、リンクしとるわい! そう思うと、何故かこの映画で、笑い泣きではなく、
クラウザーさんと、悪魔達を重ね合わせ、涙せずにはいられなかった。
すっかり、怖いお姉さん社長役の松雪泰子ですが、
「この人も自分の信じたものを、信じ続けているんだ」
という、穿った?見方をしてしまい、私には感動の映画になってしまいました。
葛藤も然り。お洒落な根岸君は、最後までこう思ってきた
「ボクはこんな音楽をやるために、頑張ってきたわけじゃない!」
しかし、ボクに出来る事、それをやり遂げるため、DMCという場所に戻ることを決めた。
だって、それがボクに出来る事であり、使命だから。
サラリーマン生活をした事もある、ルークさんも、突如クラウザーさんのような出で立ちで
しかも既にメジャーになっている聖飢魔IIに加入した時、おそらくこれに似た葛藤があったの
では?と思うと尚更。
松山ケンイチ目当てでも、他の役者さんでも構わない。
加えて、やはりロックファン、、、特に何かとマイナスから這い上がって来たバンドを支持する
方には是非観ていただきたい。 多分、「なんでこの映画で」 と思いながら泣ける部分が
あると思います。
いや、予定外に、笑い、泣き、いろいろなものを考えさせられる内容でした。
他のマイナス要素もあるにはあったんだけど、それは気が向いたら…
と、同時に、個人的にもヒトツの野望が生まれました。…クラウザーさん、畏るべしだね。