立て杖の構えから
後ろの手で杖の上をつかみ
脇に抱える様に構えてから
前足を一歩下げつつ後ろを突く
合気杖の素振りの3
後ろ突き
最初に習ったとき
なんだこりゃと思った
後ろなんか突くか?
しかもこれが基本の3本目か?
さて、
杖を両手で構える時に
両手の向きの違いが4種類ある
両手の親指側が前を向くケース
これは直突き
そのままで前の手の小指側が前になると
返し突き
前の手も後ろの手も小指側が前になると
後ろ突きの持ち方
形では後ろを突くが
この握りで前を突いてもいい
素振りの15本目は
その握りで前を突く
八相返し突きだ
13の杖の11動作目もそうだ
31の杖の22動作目と
28動作目もそうだ
4番目の持ち方は
前の手が親指前で後ろの手が小指前
やってみるとわかるが
かなり肘が窮屈だ
だからこの握りは使わない
そういうわけで
合気杖の素振りの1から3本目で
実は3種類の基本の握りに習熟するのだ
よく作られていると思う
1から3に習熟すれば
如何なる持ち手からも
即、突く事が出来るのだ
小生がこの事に気が付いたのは
実はかなり経ってからである
合気杖には素振り20本以外にも
多くの形がある
どんな形でもパット出来るのは何故か
素振りの組み合わせだからだ
或いは形が先にあって
そのエッセンスをとって
素振りにしたのかも知れない
31の杖、13の杖の合わせ
翁先生の作だと聞いている
素振りの3本目
後ろ突き
後ろを突くだけの稽古ではないのだし
後ろを突いてもいいのだ
ニンニン