最近、糖質制限ダイエットが話題です。
糖質制限ダイエットというのは、食事中の糖質を減らすことによって体重を落とすというもの。
原理としては2つあって、
1つは糖質を制限することにより、インスリンの分泌を抑え、脂肪を蓄えないようにすること。
これはどういうことかというと、
糖質を摂ると、体内で消化・吸収される時に膵臓から"インスリン"というホルモンが分泌されます。
このインスリンにより、脂肪細胞に糖質が取り込まれ、そこで糖質は脂肪に変換されて蓄えられます。
このインスリンが分泌される引き金となる糖質を制限し、脂肪の蓄積を抑えるというのが糖質制限の一つの効果です。
そして糖質制限の2つめの原理は何かというと、糖質を制限することにより、脂肪をエネルギー源として利用するということ。
ヒトがエネルギー源として利用できるのは3つで、糖質（炭水化物）とタンパク質と脂質です。
このうち、真っ先にエネルギーとして利用されるのが糖質です。
たとえば山でBBQをする時を想像してもらうとわかりやすいかと思うのですが、
BBQをする時にいきなり炭に火はつけませんよね。
まずは着火剤や新聞紙などに火をつけ、それからその火を炭に移していくと思います。
ここでいう着火剤が糖質です。そして炭が脂質。
糖質はすぐに燃えてエネルギーに変わりやすいのです。
ヒトがエネルギーを生み出す時はまず糖質から利用されていきます。
しかし、糖質が少ないと、脂質がエネルギー源として動員されるようになります。
糖質制限では、意図的に糖質の摂取を減らすことにより、体内に蓄えられた脂肪をエネルギー源として利用するように働きかけることができるのです。
これら2つの原理により、糖質制限をするとかなり効果的に痩せることが実証されています。
しかし、これが果たして健康的なダイエットなのかという点に関しては疑問の声もあります。
一見効率的で効果的に見える糖質制限ダイエット。
その何が問題となるのでしょうか。
次回は糖質制限ダイエットに隠された危険性について書いてみたいと思います。
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