先週木、金と日本に一時帰国。
開高健記念会の式典に出席させて頂き、スピーチもしました。
ノンフィクション賞の贈賞式よりは緊張もせず、意外と落ち着いて話せました。

 翌日は朝から取材3本。

 3本目はフリーアナウンサーの進藤晶子さんとの対談です。
背が高く、小さい顔なのが印象的でした。

 進藤さんのリードに乗ってしまい、またしても醜態をさらけ出すはめに。

 「タイに行き、一発ではまってしまいました」

 近くにいた集英社の担当者さんとライターさんが吹き出していました。

 相変わらずのアホぶりです。

 対談が終わってから荷物を取りに集英社まで帰り、成田空港に直行。担当者さんとスカイライナーで話し込み、見送って頂きました。

 帰りの便は爆睡。

 受賞作「日本を捨てた男たち フィリピンに生きる困窮邦人」はおかげさまで売れ行き絶好調。発売2週間ですでに3刷り突入。この調子でいくことを願うのみです。

水谷竹秀のブログ-進藤さん対談
 11月30日の朝っぱらから、中央銀行の職員と民間団体のメンバーや学生たちが25センタボ硬貨を地面に並べていた。
 暑い、とにかく暑い。彼らは硬貨を連ねて距離を競うギネス世界新記録に挑戦しているのだ。これまでは、米国が2008年に樹立した約65キロメートル。それを上回ろうと、会場のスタンドに集まった数千人が額に汗しながら、硬貨をセロテープに貼り付け、地面にひたすら並べた。
 暑さで耐えられなくなり、取材開始から2時間でギブアップ。自宅に帰って仮眠を取った。
 夕方に民間団体の担当者に電話をすると
 「まだ並べている」
 と一言。
 夜の10時ごろに再び電話をすると
 「まだ続いている、今ようやく65キロを突破した」
 周囲のざわめきとともに喜ぶ声が聞こえた。
 
 翌日も硬貨を地面に並べていたようだ。
 夜になって携帯電話にメールが入り、

 「ついに73キロを突破した」

 ギネス新記録に挑戦するフィリピン人の根性に恐れ入った。

 お疲れ様でした。


水谷竹秀のブログ-25センタボ硬貨を準備する参加者
 25日に開高健ノンフィクション賞受賞作「日本を捨てた男たちーフィリピンに生きる困窮邦人」が刊行されました。試しにアマゾンで調べてみると、ノンフィクションベストセラーの4位と好調な出だしのもようです。ツイッター上でも早速感想を頂きました。
 18日の贈賞式はあっという間。一瞬一瞬が濃密なのだが、実際に物事が進むスピードに自分がついていけないような感覚にとらわれ、気づいたら終わったという感じです。立食パーティーでは吉兆など一流の料亭が並ぶ中、私はほとんど素通りしました。食べたのはチーズのクラッカー2個。お気遣い頂き、テーブルに料理が並んでさー食べるぞという時に、「すいません」と誰かしら声を掛けられました。まるでお笑いのコントのようです。
 駆け付けて頂きました選考委員の先生方、ありがとうございます。佐野眞一先生、崔洋一監督、田中優子先生、茂木健一郎先生、みなさまから拙作を評価頂き、感無量です。また、贈賞式ではお会いできませんでしたが、選考委員の重松清先生にも評価頂いたこと、あらためてお礼申し上げます。
 来てくれた友達とはほとんど話せませんでした。最初から伝えていたので、予想はしておりましたが・・・。2次会での親父のスピーチはなかなかよかった。何が良かったって、雰囲気に呑まれず、臆することなく堂々と話した姿に、親父の威厳を感じました。実は原稿を用意して、僕の友達に「これで大丈夫かな」と不安な心境を打ち明けていたとか。そんな様子は微塵も感じられなかったけど。
 3次会は帝国ホテルの近くのバーに行き、過去の受賞者さんたちとも色々と話ができました。角幡さん、石川さん、廣川さん、これからもよろしくお願い致します。
 4次会は六本木で地元の友人と。交差点に到着すると、ある友人はアスファルトの上に頬をくっつけ、酔いつぶれて寝ていました。アスファルトの上が彼の帝国ホテルだったようです。
 すべてが終わって帰って来たのは朝5時半頃。そこから友達の部屋でまた飲み始め、結局寝たのは朝8時でした。窓の外は完全に明けていました。3時間ですが、帝国ホテルを満喫致しました。部屋をお手配頂きました、集英社の担当者さま、申し訳ありませんでした。
 マニラに帰ってきて、日本の書店に並ぶ自分の本が見られないのが残念。ですが、今は本が売れることを祈るのみです。
 
 




 
 集英社主催の第9回開高健ノンフィクション賞を受賞した7月下旬以降、本を完成させるまでの作業に忙殺されました。4カ月間、休みがまったくないという状況は人生で初めてじゃないかな。無我夢中でした。おかげさまで本の作業は終了し、最近日本に一時帰国し、新聞社や雑誌、ラジオ番組出演などの取材を20ほど受けてきました。少しは東京で遊べるかなぁとの思いは叶わず、4日間が秒殺で終了しました。本当に秒殺でした。取材にご協力頂きましたみなさま、ありがとうございます。
 フィリピンに帰国し、ようやく落ち着いたところでブログを始めることにしました。
 受賞作「日本を捨てた男たちーフィリピンに生きる困窮邦人ー」は11月25日に日本全国の書店に並びます。装丁は鈴木成一さんに手掛けて頂きました。タイトルの配置や文字のデザインを始め、とても素晴らしく仕上げて頂きました。ありがとうございます。
 写真も気合いを入れて撮影しました。大学卒業後にウエディングのカメラマンをやっていてよかった。あの時はカメラを買うために大金を使い、オーストラリア行きを1年延長して写真の勉強を必死でやりました。その甲斐ありました。これからももっと写真に磨きをかけねば。そろそろレンズも買いたい気分。
 ではでは