スペインからこんにちは! その2.イルンに着いて最初に住んだ家 | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

みなさんこんにちは!

 

ご機嫌いかがですか?

 

今回は、スペインバスクのイルンに着いて、一番最初に住んだ家のお話しをしたいと思います。

 

イルンに着いて一番最初に住んだ家は、妻の伯父さんの家でした。

 

この伯父さんは、妻の母親の長兄に当たる人で、イルンで一番古いカトリック教会で、40年間神父を務めた人でした。

 

昔のスペインでは、習慣的に一家の長男をカトリックの神父にする家庭が多かったそうです。

 

ちなみに16世紀に日本に初めてカトリックを伝道したサン・フランシスコ・ザビエルはバスク人でした。

 

話しを伯父さんに戻しますが、この伯父さんは、現役の神父の時は教会に隣接する神父専用の家(会社員のための社宅に相当するもの)に一人で住んでいたのですが、78才の時に脳梗塞を起こし、体が不自由になったため引退して、近くに住む妹(この妹が僕の妻の母親でした)の家で暮らすようになりました。

 

それがちょうど僕がイルンに来る2年前のことでした。

 

妻と子供たちは、伯父さんが脳梗塞で倒れた頃にイルンに来たので、伯父さんとほぼ同じくらいに、母親の家で一緒に暮らすようになりました。

 

伯父さんが住んでいた神父専用の家(マンションの3階で、広さは60㎡で、間取りは2DK)は、僕が2年後にイルンに来たときも、そのまま空き家になっていました。

 

僕がイルンに着く前に、伯父さんが事前に、僕と妻と子供たち4人が、伯父さんが住んでいた家に住めるように(どうせ空いているのだからということで)、伯父さんが教会に頼んでくれたのです。

 

その結果教会がOKしてくれたので、僕がイルンに着いた翌日から、家賃もなしでタダで伯父さんが住んでいた家で暮らせることになったのです。

 

イルンに着いてすぐに、家族4人で住む家が見つかったのですから(しかもタダで)、こんなラッキーなことはない、と思いました。

 

しかし世の中はそんなに甘くはありませんでした。

 

何とその伯父さんの家は、ゴキブリ屋敷だったのです。

 

僕は何よりもゴキブリとネズミが超苦手なので、この時は本当に参りました。

 

「何でこんなにゴキブリがいるんだ!?」というくらい、ゴキブリだらけだったのです。

 

何しろ毎日まいにち、僕たち人間の目の前に現れるゴキブリだけで、最低20匹はいたのです。(毎日です!)

 

家を見ただけで、伯父さんが清潔な暮らしをしていなかったことは明らかでしたが、それでも一体どうすれば、そんなにゴキブリに好かれる家になるのか、理解に苦しみました。

 

「目の前に現れるゴキブリだけで、最低20匹いるということは、隠れているゴキブリは一体何匹いるんだ?」と考えたら、とてもその家に住む気にはなれませんでした。

 

しかし、仕事もまだ始めていなかったので、出来るだけ出費を抑えなければならなかったので我慢するしかありませんでした。

 

僕にとっては毎日が悪夢でした。

 

当然のことながら、中学生になった長男と二人で、ゴキブリを殺すことが日課になったのですが、いくら相手はゴキブリとはいえ、毎日たくさんのゴキブリを殺すことは、あまり良い気分ではありませんでした。

 

以上が、僕がイルンに着いて、一番最初に住んだ家の様子でした。

 

34年後の今も、伯父さんの家の思い出は、ゴキブリのことしか頭に浮かびません。(苦笑)

 

とにもかくにも家が決まり、次にやったことは車を買うことでした。

 

以前にもブログでお話ししたことがありますが、僕は車でいろいろな人をいろいろなところに乗せて行くのが趣味のような人間なので、車だけはイルンに着いたら、すぐに買おうと思っていました。

 

日本を発つ前から、スペインに行ったらすぐに車を買って、休みの時に妻や子供たちや義母や伯父さんを、あちこち連れて行こうと考えていました。

 

なのでイルンに着いて3日目に、早速車探しをしました。

 

車探しというのは、以外と難しいもので、いくら予算を決めても、気に入った車が見つからなければ、簡単には買う決心がつかないものです。

 

妻と二人で足を棒にして、あちこちの展示場を見て回ったのですが、気に入った車が一台もないのです。

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝