新ホテルオープンへの道のり その9. | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

おはようございます!

 

みなさんご機嫌いかがですか?

 

前回からの続きです、、、

 

今回はホテル建設工事開始から、ホテルをオープンするまでの間に、僕がやった仕事を3つの段階に分けてお話ししたいと思います。

 

まず1つ目の段階でやったことは建設工事の見回りでした。

 

前回のブログでもお話ししましたが、○○建設の担当者だったB氏が、近隣住民たちに対してあまり誠実ではないなと思った時から、B氏のことを80%くらいしか信頼することが出来なくなりました。

 

担当のB氏がそんな調子では、○○建設という会社自体が、あまり誠実な会社ではないのではないかと思いました。

 

なので○○建設から送られてきた現場監督や、その現場監督の指示で働く作業員たちも、目に見えないところでいい加減な仕事をするのではないかという心配がありました。

 

なので、時間が許す限り、僕が現場に顔を出して、僕自身の目で彼らの仕事ぶりを細かくチェックすることにしたのです。

 

僕があちこちに顔を出して、作業員たちに、あれこれ質問するので、現場監督としては面白くなかったと思いますが、工事開始の頃は、現場監督のことも信頼出来なかったのですから仕方がありませんでした。

 

ところが、この現場監督の仕事ぶりを注意深く観察していくうちに、この現場監督はB氏と違って、自分の職務に責任を持って、いつも最善を尽くす真のプロフェッショナルな現場監督だということがわかったのです。

 

僕が質問するたびに、嫌な顔をしないでいつも素人の僕でも分かり易いように説明してくれたのです。

 

僕は「この現場監督は信頼できそうだ。よし、この現場監督を信じて全てを任せよう」と決めました。

 

現場監督を信頼することにしてからは、出来るだけ現場監督の邪魔をしないために、必要な時以外は現場には顔を出さないことにしました。

 

そのおかげで、2つ目の段階の仕事に専念することができました。

 

2つ目の段階の仕事は、客室に置く全ての備品の調達をすることでした。

 

この仕事がけっこう大変だったのです。

 

ホテルに揃える備品の数というのはとても多いので、選ぶ業者の数もとても多かったのです。

 

何故業者の数が多くなったのかと言いますと、すでに「ホテル○○ロイヤル川崎」に出入りしていた業者はいたのですが、僕自身で複数の新しい業者を探して、あらためて、全ての業者(川崎の業者も含めて)から新しい見積もりを出してもらい、「備品の購入価格、備品の質の良し悪し、緊急時の対応力、担当者の人柄」などを考慮して、僕自身が総合的に判断して、一番良いと思える業者を選びたかったのですが、各備品につき最低3つの業者を選んだので、備品の種類がとても多かった分、業者の数も多くなってしまったというわけです。

 

参考までにホテルの部屋にある主だった備品を列記してみましょう。

 

まずホテルの部屋に入ると、一番最初に目に入るのは、一番大きなベッドです。

 

ベッドが目に入ると、当然ベッドの上に掛かっている、掛け布団(又は毛布など)や枕も目に入ります。

 

ベッドの隣にはナイトテーブルがあります。

 

ナイトテーブルの上には、だいたいどこのホテルでもナイトスタンドと電話が置いてあります。

 

ナイトテーブルには、ホテルによっては目覚まし付きラジオがついていることもあります。

 

その他ライティングデスクとイスがあります。

 

通常ライティングデスクの上には、テレビが置かれています。

 

テレビ以外にもライティングデスクの上には、通常ホテルのパンフレットや館内の案内書(フロントの内線番号、チェックイン・チェックアウトの時間、レストランの営業時間とルームサービスのメニューと時間の案内などが書かれたもの)が置かれています。

 

そしてライティングデスクの引き出しの中には、以前はどこのホテルでも、手紙を書くための便箋とボールペンが入っていたものですが、最近は手書きの手紙よりも、メールを使う人がほとんどなので、もう便箋もボールペンも置いていないホテルが多いかも知れません。

 

次に、トイレ&バスルームには、ヘアードライヤーとか、シャンプー&リンスとか、歯ブラシ&歯磨き粉とか、櫛(くし)などといった小さな備品が置いてあります。

 

トイレ&バスルームに置かれたこれらの備品のグレードや品数は、ホテルのランク(グレード)の違いによっても異なります。

 

ちなみにホテルのランク(グレード)は、星の数で表示されます。

 

宿泊料金が一番安いホテルは一つ星で表示され、その上のランクのホテルが二つ星、その上が三つ星、その上が四つ星、そして宿泊料金が一番高い最高級のホテルが五つ星で表示されます。

 

ホテルのランク(グレード)が星の数で表示されるのは世界共通です。

 

ちなみに僕がオープンさせた「ホテル○○ロイヤル宇都宮」は、中間の三ツ星ホテルとしてオープンしました。

 

なので、部屋やトイレ&バスルームに置く備品類も、三ツ星ホテルとしての宿泊料金に見合った物(安過ぎず高過ぎず)にしなくてはなりませんでした。

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝