おはようございます!
みなさんご機嫌いかがですか?
前回からの続きです、、、
僕の回答が住民側に受け入れられ、無事に工事着工の日が決まりました。
その後、無事に着工日が決まったことを、一刻も早く社長に喜んでもらおうと、すぐに社長に電話で報告したところ、僕の予想に反して、社長は喜ぶどころか、僕よりもB氏のやり方を支持したのです。
その時の僕と社長の会話は次のようなものでした。
僕「社長、何とか住民側と話がつきまして、○○日に工事着工が決まりました。」
社長「おーそうか、良くやった!(○○建設の)B君から、住民側が納得しなかったら、最後は強硬に工事を開始するしかない、と聞いていたから、心配していたんだが、よく住民側を説得出来たなァ。」
と喜んでくれたのですが、、、
僕「社長、実は騒音問題についてなのですが、住民側を説得するためには、出来るだけ騒音を抑える工事方法を選択するしかないと判断しました。そこで先ほどBさんに、騒音を抑える工事方法について聞いたのですが、Bさんの話では、騒音を減らすためには、作業員たちが手作業で出来る部分は、出来るだけ機械を使わずに、手作業でやるしかないので、その分当初の見積もりよりも、予算が1千万円くらい増えることになりそうだとのことですので、その点だけ社長にご了解いただきたいのです。」
と説明すると、、、
社長「何にいー!? 1千万円!? 住民側を説得するためだけに、1千万円も使うバカがどこにいる?(ここにいます。笑)住民側の問題は、百戦錬磨の(○○建設の)B君に任せていればいいんだよ。B君も言ってたが、君は住民側と仲良くし過ぎなんだよ。とにかく再度住民説明会を開いて、君が約束したことは撤回するように。いいな。」
と、喜ぶどころかけちょんけちょんに言われてしまったのです。(苦笑)
僕は、自分の進退をかけて、住民側に約束したのですから、今さら、自分の保身のために、住民側に約束した言葉を反故(ほご)にするつもりは1%もなかったので、その場で社長に言ったのです。
僕「社長は、私がこのプロジェクトを受ける際に、私に全権限を持たせてくれると、約束しましたよね。最早お忘れですか?そしてその時にハッキリと、社長に申し上げたはずです。もし社長の言葉に嘘があれば、その場で辞めさせてもらいますと。今の社長のお話で、私はただの社長の操り人形だとハッキリわかったので、もう社長のために働く気はありません。今日限りで辞めさせていただきます。もうスペインに行きます。あとはBさんと上手くやってください。」
と言ったところ、僕の本気の覚悟が伝わったようで、社長は慌ててしまったのです。(笑)
社長「確かに君に全権を持たせると約束した。それはもちろん忘れてはいない。しかし君は住民側のことを考え過ぎじゃないか?」
僕「私はそうは思いません。この地で新しいホテルをオープンして、成功させるためには、近隣住民に受け入れてもらうことは、必須条件だと思っています。ホテルの良い雰囲気づくりにも、良いイメージづくりにも、多くのお客さんを呼び込むためにも、近隣住民とのポジティブで明るいエネルギーの調和があるかないかが成否の鍵だと私は思っています。そのために1千万円の出費くらい、安いものだと私は考えています。「損をして得を取れ」と言うではありませんか。今回はそう思っていただけませんか?」
と説明したところ、社長の素晴らしいところは、最初は反対しても、僕の話しを聞いて、納得してくれると、すぐに僕を信じて、僕の好きなようにやらせてくれるところで、この時も僕の話しを聞いたあとですぐに、、、
社長「君の言うことも一理あるな。よしわかった、君の言うことを信じよう。1千万円の出費は痛いが、しょうがない、君の好きにやりたまえ。(この後、騒音対策の出費は1千万円では収まらなかったのです。笑)」
僕「ありがとうございます。それでは全力でやらせていただきます。それから「地盤沈下」の問題ですが、この問題は専門家がしっかりと対策しているので心配ない、ということで住民側には納得してもらいました。(もし地盤沈下が起きた時は、責任を持って修復する、と住民側に断言したことについては、不必要に社長を苦しめないために、社長には言いませんでした。地盤沈下は起こらないと、直感でわかっていたので。笑)
続きは次回のお楽しみに!
それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!
みなさんお元気で!
スペインのイルンより心を込めて、、、
水谷孝