ホテルのスタッフたちとの戦い その2. | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

おはようございます!

 

みなさんご機嫌いかがですか?

 

今回も「ホテルのスタッフたちとの戦い」を読んでくださりありがとうございます。

心よりお礼を申し上げます。

 

さて前回のブログでは「ホテル○○ロイヤル」に総支配人として勤務した第一日目に、いきなりフロントマンM男のチンピラぶりに驚かされたお話しをいたしました。

 

第二回目の今回は、僕が「ホテル○○ロイヤル」に勤務し始めた三日目に、ホテルのスタッフたち全員から受けた嫌がらせ(イジメのようなもの)についてお話ししたいと思います。

 

前回のブログでは、僕が「ホテル○○ロイヤル」に勤務した二日目に、チンピラ支配人を先頭に、全スタッフが団結して、僕に対してボイコット運動を起こしたため、僕が個別に1人ひとりを説得して、何とかボイコット運動を回避できたお話しもいたしました。

 

と言うことで、取りあえずボイコット回避に成功したので、第三日目からは「稲○会・山○一家」との戦いに100%集中できると思ったのですが、全スタッフの僕に対する目つきを見てすぐに「そう甘くはなさそうだな、、、」と思いました。

 

全員が「取りあえずお前を追い出すことはしないが、お前がここにいる間は、全員で徹底的にお前をイジメてやる」という目つきをしていたのです。(目は口程に物を言う、とはよく言ったものです。)

 

勤務三日目に、朝出勤してフロントに顔を出すと、そこには例によって、M男たちと同じように、フロントの中でイスに座ったチンピラ支配人ともう一人のフロントマンがいました。

 

僕が2人に「おはようございます。」と挨拶すると、チンピラ支配人が「朝一番に総支配人にやってもらう仕事があるんですよね、、、」と言って、立ち上がって事務所に行ったかと思うと、すぐにホウキと塵取りを持って戻って来たのです。

 

そして僕に言ったのです、、、

 

チンピラ支配人「このホウキと塵取りで、今から地下駐車場の掃除をしてきてください。地下駐車場の掃除は総支配人の仕事ですから。」と。

 

チンピラ支配人にそう言われた時、彼の薄ら笑いの顔を見てすぐにピンときました。

 

地下駐車場の掃除が総支配人の仕事だというのは真っ赤な嘘で、それは僕に対する嫌がらせ(イジメ)だということが。

 

しかし僕がその場で、チンピラ支配人に「地下駐車場の掃除が総支配人の仕事であるはずがない」と言って拒絶すれば、全スタッフを相手にケンカをすることになることは火を見るより明らかでした。

 

いかんせんまだ勤務三日目で、ホテルの内情が全然分かっていない新米総支配人でしたから、当然のことながら、総支配人としての実績はゼロだったので、そんな僕がただの強気だけで短気を起こして全スタッフを相手にケンカをすれば、僕に勝ち目は1%もないことは明白でした。

 

その時僕は心の中で「お前たちはイジメる相手を間違えたぞ。今は黙ってお前たちの言うことを聞いてやる。しかしすぐに誰にも有無を言わせない実績を作って、お前たち全員と戦ってやる!(もちろん無手勝流で!笑)」と強く誓ったのです。

 

そして黙ってチンピラ支配人から、ホウキと塵取りを受け取ると、地下駐車場を掃除しに行ったのです。

 

そして地下駐車場を全部きれいにすると、フロントで僕を待っていたチンピラ支配人に、ホウキと塵取りを返すと、チンピラ支配人はニヤニヤしながら「ご苦労様。これから毎朝お願いしますね、総支配人。」と言って、みんなで僕のことを笑ったのです。

 

中学生の頃から何よりもイジメが一番嫌いな僕が(とにかくイジメるのもイジメられるのも嫌いなのです。)、総支配人というトップの立場で、部下たちからこんなくだらないイジメを受けて、何も言えない自分が情けなくて悔しくて仕方がありませんでした。

 

こんなことまで我慢して、スペインに行って暮らす必要がどこにあるんだ、と思ってしまいました。

 

思いはしましたが、妻がどうしてもスペインで暮らしたがったので、スペインで暮らすのが運命なのかなと思い、運命ならばこの総支配人の仕事を失うわけにはいかないと思い、取りあえずチンピラスタッフたちのイジメを我慢することに決めました。

 

みんなが恐れていた「稲○会・山○一家」のボディーガードのTをホテルから追い出したのは、それから間もなくのことでした。

 

それまで社長以下全員が、「稲○会・山○一家」のボディーガードのTをホテルから追い出すことなど不可能だと思っていたので、ホテルの役職経験ゼロの33才の若造の新米総支配人の僕が、着任早々、そのボディーガードのTを、川崎警察署に10日間拘留というおまけ付きで、簡単に追い出してしまった出来事は、強いインパクトを全員に与えたため、僕と僕をイジメていたチンピラスタッフたちとの立場を一気に逆転させてしまったのです。

 

人と言うのは変われば変わるもので、その時からチンピラスタッフたちは、僕をイジメるどころか、逆に出来るだけ僕とトラブルを起こさないように弱気になっていったのです。

 

彼らの目つきが変わったのですぐに分かりました。

 

その時から、さしづめ僕がライオンとすると、彼らはシマウマかヤギのようになったのでした。(笑)

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!(コロナウイルスに負けないで頑張りましょう!)

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝