スペイン、、、その遥かなる道のり。その30.日本三大広域暴力団稲○会との対決編21 | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

おはようございます!

 

みなさんご機嫌いかがですか?

 

今回も「スペイン、、、その遥かなる道のり。」を読んでくださりありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

 

前回からの続きです、、、

 

僕が川崎の「ホテル○○ロイヤル」に赴任した当初、「稲○会・山○一家」の組員たちが、ホテルのレストランに来る時は、必ずレストランのど真ん中のテーブルを占拠していました。(誰も入ってくるなオーラ全開に、、、)

 

当時のレストランの雰囲気はうす暗かったので、「山○一家」の組員たちはいかにも居心地が良さそうでした。

 

その時に「山○一家の組員たちを追い出すためには、レストランの雰囲気を明るくして、居心地を悪くしないとダメだ」と思ったのです。

 

1年間も宿泊代を払わずに客室を占拠していた、「山○一家」のボディーガードのTを追い出すことに成功したことで、社長の信頼を得ることができたので、早速僕の考えを社長に話したところ、僕の好きにして構わないと言ってくれたので、ホテル(レストランも含めて)を明るくするために、すぐに妻の○ラに全てのデザインを依頼しました。

 

その結果○ラのおかげでホテル(レストランも含めて)を明るくすることができました。

 

「山○一家」の組員たちが、パリ風に新装オープンしたレストランに来たら、どんな反応を示すのか、一日も早く知りたくなりました。(早く知りたくて、まるで子供のようにうずうずしてしまいました。笑)

 

新装オープンしたレストランに「山○一家」の組員たちがやって来たのは、二日目のことでした。

 

すぐに新しい変化が見られました。

 

何とレストランに入るなり、以前のようにど真ん中のテーブルを占拠する代わりに、全員で端のテーブルに座ったのです。

 

彼らが端のテーブルに座ったのは、その時が初めてでした。

 

すぐに「ど真ん中のテーブルに座るのは、居心地が悪いから端のテーブルに座ったのだな」と思いました。

 

もちろんこの変化は僕にとって大きな収穫でした。

 

少なくとも社長は、この変化を評価してくれたので、資金の無駄使いにならずに済みました。(ホットしました。笑)

 

そしてレストランを新装オープンした頃から、もう一つ別の嬉しい変化が始まったのです。

 

世の中のことは、一つ新しい変化が生まれると、連鎖反応のように別の新しい変化が生まれやすいものですが、レストランを新装オープンしてから、時々川崎警察署のマル暴の刑事たちがホテルの様子を見に来てくれるようになったのです。

 

話しを聞いてみると、「山○一家」のボディーガードのTの逮捕・拘留の時に、一番力になってくれたS刑事係長が、部下の刑事たちに、「ホテル○○ロイヤルの近くに行くことがあったら、ついでにホテルの様子を見て来るように、、、」と指示してくれたそうなのです。

 

S係長は、僕が「山○一家」のTを告訴した時以来、Tが僕に仕返しをしないか、心を配ってくれていたのです。(まさかそこまで心配してくれていたとは思いませんでした、、、)

 

初対面の時に、S係長は正義感が強くてとても真っ直ぐな人だと思いましたが、S係長の真の清廉潔白さを物語る一つのエピソードがありますのでご紹介いたします。

 

S係長の部下の刑事たちが、ホテルに立ち寄ってくれた時には、ささやかなお礼の意味で、コーヒーを一杯飲んで帰ってもらっていたのですが、S係長だけは「私たちは立場上、常に贈収賄には気をつけなくてはいけませんので、たとえコーヒー一杯でもタダでいただくわけにはいきません。」と言って、自分が飲んだコーヒー代は自分で払う、という姿勢を貫いていたのです。

 

こんなに正義感が強くて誠実で、ここまで清廉潔白を貫く刑事が現実にいるのだなぁと感心してしまいました。

 

贈収賄好きな政治家たちに、S係長の爪の垢でも煎じて飲ませたいと思いました。(飲ませても変わらないかも知れませんが、、、笑)

 

恥ずかしながら、僕自身「コーヒー一杯くらいなら招待や供与のうちに入らないだろう」と安易に考えていたので、身辺をきれいにするとはどういうことなのか、S係長に教えられた気がしました。

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!(コロナウイルスに負けないで頑張りましょう!)

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝