みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?
いつも僕のブログを読んで下さりありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回からの続きです、、、
T子さんとの初デートは二日目の授業が終わった日でした。
場所は美術館でした。
実は僕は子供の頃から絵画にはほとんど興味がありませんでした。学校で美術館に行った時などは、飾られてある絵画を見るよりも、僕の回りで絵画を眺めている人たちを観察する方が好きなくらいでした。笑。
ですからT子さんから誘われた時、正直なところ美術館につき合うのはあまり気乗りがしなかったのですが、僕を誘った時のT子さんの目が何だかとても淋しそうだったので断ることが出来ませんでした。
僕は中学1年生の時に初めて直感の声を聞いて以来、直感に従って生きてきたので、僕だけの問題であればどんなに苦しい状況に直面してもいつも直感が助けてくれることを知っているので世の中のことや人々のことを
ネガティブに考えたことは一度もなくて、不思議なくらいにいつも体の中からポジティブエネルギーが湧いて来て(けっきょく宇宙の神様のおかげと思っています、、、)、いつの間にか楽しみながら問題を解決してハッピーに生きている、という人生を歩んで来たのですが、唯一僕が「これを見過ごしたら絶対に自分はハッピーに生きられない」と思うことがあります。
それは、僕の目の前で誰かがいじめにあって苦しんでいるとか、誰かがとても淋しそうにしているとか、誰かが助けを必要としている、というような状況が僕の目の前にあった時に、それを人ごとと思うことなく誠実に心と魂を込めて我がことのように解決しなければ、おそらくと言うより絶対にその時を境にしてハッピー(幸せ)に生きられなくなるだろう、と思っています。
なので厳しい言い方かも知れませんが、多くの学校でいじめられて自殺する子供たちに関わった全ての大人たちは、残念ですが残された人生を幸せに生きることは無理だろうと僕は思っています。
それでもいじめられっ子を救おうと最後まで一生懸命に戦ったのであればそういう大人たちはまだ救いはあると思いますが、最悪はいじめられっ子の存在を知ったにもかかわらず、自分たちの保身だけのためだけに、苦しんでいる子供たちを平気で見殺しにするような大人たちです。
僕はそういう大人にだけは絶対になりたくないので、大きな問題はもちろんのこと、どんなにささいなことでも、人が苦しんでいるのであれば自分の全力を尽くして救ってあげたいのです。
きれいごとを言っているように聞こえるかも知れませんが、これが僕の本心です。
なのでT子さんの淋しそうな目を見た時、T子さんの誘いを断ることが出来なかったのでした。(たとえ全く興味がない美術館であっても、、、)
と言うことで、二日目の授業終了後僕はT子さんに連れられて、とある美術館に行きました。
ところがT子さんは美術館に入っても、T子さんが好きな絵画を目の前にしても、T子さんの淋しさは変わりませんでした。
僕は人の淋し気なエネルギーはすぐにキャッチしてしまうので(一応そのあたりのアンテナはいつも曇らないようには心がけています、、、)、僕に淋しさを隠すことは出来ません。
なのでT子さんに尋ねないわけにはいきませんでした、、、
僕「T子さん、何かあったのですか?」
T子さん「エッ、どうして?」
僕「いや、ちょっと淋しそうだから、、、」
T子さん「私そんなに淋しそうに見える?」
僕「見えます」
T子さん「何だか君には何でもお見通しみたいね。笑」
僕「すみません。よけいなお世話かも知れませんが、僕の目の前にいる人が淋しそうにしていると僕もハッピーになれないんです。もし僕でよければ話してみませんか、淋しさの理由(わけ)を、、、。力になれるかどうかは分かりませんが、話すだけでも気が楽になるかも知れませんよ、、、」
T子さん「水谷君って優しいんだね。年下の君に聞いてもらうのも悪い気がするけど、、、それじゃあお言葉に甘えて聞いてもらおうかなぁ、、、でも迷惑じゃない?」
僕「全然迷惑じゃありません。元々僕は自分で喋るのも、人の話しを聞くのも大好きなので、何時間でも疲れることなく聞いていられますから、どうぞご安心ください。笑。それから僕は話し好きですが、人の秘密は絶対に口外しませんから安心して何でも話して下さって結構です。T子さんの秘密は墓場まで持って行きます。笑。男に二言(にごん)はありません」
T子さん「ありがとう。それじゃあ聞いてもらうわ。それじゃあカフェに行きましょうか?」
僕「絵は見なくていいんですか?」
T子さん「最初から今日は一人になりたくなくて水谷君を誘ったの。美術館はただの口実だったの、、、」
僕「ナーンだ、そうだったんですかぁ。(絵画につき合わされなくてホットした僕でした。笑)それじゃあカフェに行ってじっくりお話しを伺います!(美術館から出られて急に元気になりました。笑)」
僕たちは美術館の前にあるカフェに入りました。(このカフェもとてもしゃれていました、、、)
コーヒーに少し口をつけてから、T子さんはゆっくり話し始めました、、、
T子さん「実は私、失恋したの、、、。苦しくて、、、日本にいたたまれなくて、、、それで休職してパリに来たの、、、」
僕「そうだったんですか、、、それでいつも淋しそうだったんですね」
T子さん「私はもう少し強い人間だと思っていたけど、こんなに落ち込むとは思わなかった、、、。相手の男の人は、私が初めて本気で好きになった人だったの。でも彼には家庭があったの、、、」
僕「へー、驚きましたねぇ。それじゃあT子さんも不倫の恋を清算するためにパリに来たのですか?実は僕も不倫の恋を清算するためにパリに来たんですよ」
T子さん「エー、水谷君も不倫の恋をしたの?!偶然ねえ」
僕「相手は僕より18才年上の女性(ひと)で、純喫茶のママでした。T子さんと一緒で家庭を持った女性(ひと)でした。最後は僕の方から終わらせる決断をしました。ですから僕もずい分苦しみました、、、」
T子さん「相手は18才も年上の女性(ひと)だったの?!18才も年上の女性(ひと)と水谷君が不倫の恋をするぐらいだからきっとその女性(ひと)は素敵な女性(ひと)だったんだね。水谷君も苦しんだと思うけど、、、でも水谷君は全然落ち込んでいるようには見えないわねえ」(今でこそ女性の方が男性より10才も15才も年上の恋愛カップルは珍しくはありませんが、今から45年前はまだまだ珍しかったのです。だからT子さんは驚いたのでした)
僕「とても素敵な女性(ひと)でした。でももう僕の中では過去のことですから。それにいつまでも落ち込んでいたのでは、今目の前にいる素敵な女性(ひと)も見えなくなってしまいますから、落ち込んでいる暇(ひま)はありません。笑。今この瞬間は目の前にいるT子さんのことしか見ていません。僕はいつも現在に生きる男なのです。笑」
T子さん「いいわねぇ、羨ましいわ。私もそんなふうに頭を切り替えられたらどんなにいいか、、、」
僕「T子さんだって出来ますよ。過去のことをいつまでも考えてないで、早く忘れて(たとえ忘れられなくても、、、)今目の前にある素晴らしいことに目を向ければ、すぐに元気になれますよ」
T子さん「どうして水谷君は私のことでそんなに一生懸命になってくれるの?」
僕「だってT子さんが淋しそうにしていると、僕も何だか淋しくなってしまいますから、、、。だからT子さんには明るく元気になって欲しいんです」
T子さん「わかったわ。水谷君の言う通りにする。これからは頭を切り替えて明るくなる。約束する」
僕「良かった!本当に約束ですよ!」
T子さん「ウン、本当に約束する。それじゃあこれからは元気になるために毎日水谷君とデートすることにしようかな?」(T子さんは約束通りこの時を境に明るくなっていったのでした、、、)
僕「実はスイスに好きな女性(ひと)がいますので、真剣にはおつき合い出来ませんが、プラトニックでお茶飲み話しデートぐらいでしたらいつでもおつき合いします」
T子さん「なんだもう好きな女性(ひと)がいるんだ?早いわねぇ。笑。でもお茶飲み話しデートだけでもいいわ」
僕「実はY子さんともお茶飲み話しデートの約束をしましたので、月・水・金か火・木・土の隔日でかまいませんか?」
T子さん「私はかまわないけど、Y子さんの方はだいじょうぶなの?」
僕「Y子さんには僕から話しますから心配しないで下さい。では今からじっくりとT子さんの淋しさの原因となった不倫の恋の話しを伺います」
T子さん「水谷君の不倫の恋の話しも聞いてみたいけど、それじゃあまず私のことから話すね」
それからT子さんは自分の不倫の恋の顛末(てんまつ)を話し始めたのでした、、、
続きは次回のお楽しみに、、、
それでは又来週の金曜日にお会いしましょう!
みなさんお元気で!
スペイン北部バスク地方のイルン市より、日本のみなさんにたくさんのエネルギーを送りながら、、、水谷孝