いきなり大胆な上から目線のタイトルですが、全然そういう話ではなりません。お説教するような内容でもないですし、そもそも私に他人を説教できるような資格も力もありませんので。ご安心ください。お伝えしたいことは、ちょっとしたギャップを埋めることで気持ちが楽になるかもしれない、というお話です。

 

子供たちがやっている勉強を見たことがあると思います。新しく算数で筆算を習った、九九を習ったというように、なんでもいいので子供が勉強しているときのことを思い描いてください。ほとんどの保護者の方は筆算も九九も簡単にできてしまうでしょう。そうだとすると、もし、子供が筆算に戸惑っていたら、”なんでこんな簡単な問題できないんだろう?”と思ってイライラすると思うんです。それでは初めのうちはそのイライラを抑えて教えるとします。でも、何回教えてもまた間違えたりすると、「さっきやったでしょ、なんでこんな簡単な問題わからないの!」と口に出してしまうこともあると思うんです。それは私もあるから、よくわかります。そして、口に出した後で、後悔するんですよね、子供の心のことを考えて。この無限ループから抜け出したいですよね。私は抜け出したいです。

 

そこでちょっと考えてみてほしいことは、なぜ、今、お父さんやお母さんが筆算ができるのかということです。それはもうすっかり忘れてしまっているかもしれませんが、たくさん練習したからです。小学校の時に。でも、忘れちゃってるんですよね、勉強しているときのことを。きっと、初めて習った時には、繰り上がりとか繰り下がりということに戸惑いがあったはずなんです。でも、すぐにできるようになったから、もう、忘れているんですよね。

 

そのときの戸惑いをもう一度思い出してもらうために新しいことをちょっとだけ勉強してほしいなあと思うんです。

なんでもいいのですが、プログラミングでもトイックでもやり直し数学でも、思い切って、ラテン語はいかがでしょうか。私はラテン語三回くらい挫折しています(笑)

 

新しいことを始めると、うまくできない時とか、嫌だなという思いに沢山出会えます。もう辞めたいってすぐに思います。自分が今どこにいるのかもよくわからず、一体どこまで進めばできるようになるのかとか、何時間くらいやればマスターできるのかとか、そんなことばかりが気になって、Youtubeのやり方解説動画ばっかり見てしまって実際には自分で何も勉強していないっていう状況になってしまいます。私のことです(笑)そこで気づいたんですよね、ああ、これは子供が勉強している時も同じだって。

 

新しいことを学んでいる子供たちは、今、自分が何をしているのか、これが何につながるのか、という俯瞰的な見方ができないまま、目の前の問題と格闘しています。その五里霧中な感じは、数学が苦手だった人なら理解できるのではないでしょうか?私は数学を勉強しているときは、問題ができても、これが何につながるのか全くわかりませんでした。

 

子供たちも同じですよね。戸惑いながら頑張っているわけです。できる人から見たらなんでもないことでも、学習者には見えないことがいっぱいあります。それを大人も勉強することで思い出していただけたら、もう少し子供たちのことが寛容に受け入れられるのではないか、とちょっぴり思っています。うまくいかなければすみません、また別の方法を考えます。

 

まあ、お前の言っていることはわかった。確かに習熟度の差が生んだ意識のギャップがあるのだろう。それは認めよう。そして、そのギャップを認識するために新しいことを大人も勉強するということも一つの方法だというのはわかった。それは、まあいいとして、問題はあれだ。新しいことを勉強する時間がないんじゃー、ていうことだよ、わかるか。おい。

 

という批判がありそうですが、そこは何とかちょっとだけやってみる、というくらいでもいいと思います。新しいトイックの問題集を買ってきたけど、2ページやっただけでお蔵入りになりました。ということでも子供たちの気持ちがわかるのではないでしょうか、と僭越ながら思っております。🙇‍♂️

 

ありがとうございました。