T様の娘さんが書きつづった体験記






父が脚立から落ちて足首を痛めたのは、米寿を迎える時でした。 一人暮らしを何不自由なく過ごしている元気な父でした。

医者から全治十日位と診断されましたが、痛みは治らず、次第に反対側のお尻から足先にかけて痛み出して歩くのも困難になってきました。


その後、腰部脊柱間狭窄症からの坐骨神経痛と診断され、毎日リハビリに通ったにも関わらず、痛みとしびれはひどくなる一方で、家の中でトイレに行くのがやっとの状態になってしまいました。

医者から「これ以上の治療は手術しかない、年齢的にも仕方がない」と言われました。

 



そんな時、藁にもすがる思いで水谷治療所を訪ねました。

初診時、父の血の気のない白くむくんだ足が、治療後ピンク色に変わって大変驚きました。

帰りの際、「あっ!足が軽くなった。」と、父が喜んだのを思い出します。







その日から、週に三回治療所通いが始まりました。

施術を受けるだけでなく、自宅でもできるバラコンバンド(ゴムバンド)のリハビリを教われたのも良かったです。

治療所は、明るい雰囲気に包まれ、いつも笑い声が絶えないような温かいところでした。

父も、「やっと光が見えた。」とホッとしていました。

二か月後には痛みも薄れて、その後しびれもだんだんなくなり、ちょうど一年後にはすっかり良くなりました。







そんな時に、少しの指の切り傷から菌が入り、骨髄炎という大変厄介な病気になってしまいました。



今まで、一度も入院したことがない父が、一日五回の抗生剤の点滴をすることになりました。

しかし六週間経っても骨髄炎は六割しか良くならず、薬の副作用によって、これ以上の抗生剤の点滴が出来なくなり父も私も絶望的になりました。


一時退院して体調を立て直してから再度長期入院するか、指の切断と言われて、切断もやむを得ないという気持ちで家に戻りました。



翌日すぐに水谷治療所に行き、久しぶりに施術して頂くと、顔色があっという間に良くなりました。

そして血液検査を受けると結果がぐんと良くなっていました。

これはもう自然治癒力しかないと確信して、再び治療所に通いました。

ついに半年後に完治という言葉をいただきました。


入院生活の不安と絶望の中で、家に帰れた喜びと安心感そして、骨盤調整で血行を良くして頂いた事が、抗生剤の効用をより良くさせて、父にはとても良かったのだと思います。







入院する前に一年間施術を受けていたからこそ、この長い入院生活にぎりぎり耐えられたのです。

まさに二度目の奇跡を見るようでした。

 


それからしばらくすると血液の病気にかかり再び入院する事となってしまいました。

どうしても家に帰りたいと医者に懇願して、自宅療養となりましたが、その時には体もずいぶんと弱ってしまいました。

それにしてもじーちゃん1ヶ月も入院してたのによくボケなかったね!

と父に言うと、そりゃずーっと飯はマズイ!トイレはきたない!看護師は来ねーし!なんて怒ってたらボケる暇ねーよ!

という様にとても気が強く、ボケ無し虫歯無し全部自分の歯!入院する間際まで車の運転をこなしていました。

看護師にも体を触らせなかった父は、水谷治療所だけは喜んで行ってたんです。


自宅療養をした後ホスピスへ行く事が決まりました。出発前日の晩に、院長が訪問して下さりその後みゆき先生が会いに来てくださいました。

その時すでに酸素マスクをして息絶え絶えで会話できる状態でなかったにも関わらず、みゆき先生の声に反応して自分で酸素マスクを外して、まるで挨拶をしたいかの様に起き上がり、ベット脇に座ったのでした。

立ち上がりたい様だったのでみゆき先生が腰を持って支えましたが立つことはできませんでした。

それでも満足した様で再び横になって、その6時間後に父は息を引き取りました。91歳でした。


このたびの父の経験で、誰の体にも回復する力は備わっているのだと思いました。

回復するという事は、まさしく生命力があるからこそ、なし得ることなのです。


治療所での直接的な施術はもちろんですが、自分で治す力を引き出して頂き、命尽きる間際まで父は頑張る事ができました。先生方には、本当に心から感謝しております。


˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚


水谷治療所


〒277-0052

千葉県柏市増尾台2-2-9

04-7172-6984


休診日

木曜・日曜・祝日


営業時間

AM8:30〜11:30

PM15:00〜17:00


予約制


ホームページ

http://kotsuban-mizutani.my.coocan.jp




˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚