とげまる雑記
とげまる/スピッツ
スピッツ13枚目のアルバムを聴いた。
リリース前に各雑誌のインタビューを読み込んでいたため、いてもたってもおられず、タワレコ入荷と同時に購入。
そして、CDを手に入れてからは毎日のように聴いている。
ほんとに、どうしちゃったんだろう、スピッツさん達。
40代にして、最高にロックなアルバム作ってる!
今の若者なんか足元にも及ばないアグレッシブさ。
タイトル通り、丸いんだけどトンガってる。
“同じこと叫ぶ 理想家の覚悟”と歌詞にもあるように、このアルバムでは何かしらの覚悟が感じられる。
メンバーは「音楽の世界で生きて行くこと」を最近実感したようだし、やっと自分達の立ち位置がわかってきたのかな…?(笑)
こういうところが草食系と言われてしまう所以なんだろうけど、もうそのイメージは捨ててください。
そもそも、この人達、草食に見えて草食ではないから。
この際ぶっちゃけてしまうけれど、私は『三日月ロック』以降のアルバムがあまり好きではない。
文学的な歌詞に普遍的なメロディーという最強の組み合わせなのに“全然売れなかった初期”から、「ロビンソン」での“スピッツバブル”という時期を経て、さらに前に進むために少し実験的な試みをしている『ハヤブサ』、ここまでは一つのアルバムとしてのテーマがあったように思う。
けれど、亀田さんプロデュースの『三日月ロック』『スーベニア』『さざなみCD』はアルバムの曲一つ一つがバラバラな気がして、私的にはあまりしっくりこなかった。
これは、「亀田さんが忙しすぎてレコーディングを何回かに分けてしないといけなかった」ことと、昨今のダウンロード事情を考慮して「どの曲でもシングルに出来るぞ!」という気持ちで作っていたため、だとマサムネさんがインタビューで語っているのを読んで納得したんだけど。
でも、やっぱりこの時期のアルバムは「うーん…」という感じ。
そんな、もやもやをずっと抱えていたけど、今回のアルバムを聴いて心がスーッとした。
このアルバムには、スピッツらしい匂いがプンプンしている。
ピカプカ トゲトゲ ザラつく星 魔法
ビンの底 妄想 地平線 開拓者 月
狂った星 ゴミ山 錆びた街角 天使
憧れの岸 流れ星 雑草 愚か 砂漠
こういう言葉は、まさにスピッツの世界観を表していてなんだか懐かしい気持ちになる。
歌詞全体では、今までにないくらい前向きなことを言ってたりするけど、散らばってる言葉は昔と変わっていない。
マサムネさんは無意識だと言ってるけど、私はこのアルバムにある種の統一感を感じていて、たぶん多くのファンの人達も「そうそうこの感じ」と内心ほくそ笑んでいるのではないかと思っている。
「新月」でのシューゲイザーを意識した音、「探検隊」「恋する凡人」「幻のドラゴン」の疾走感。
この辺を聴いていると、心は中学生の頃に戻ってしまう。
「空も飛べるはず」「チェリー」のイメージとは違うスピッツの初期の作品を知ってしまってから人生が狂い出したような気がするけど、もうここからは一生抜け出せない。
私もいろんな意味で覚悟を決めているのかもしれない。
話は変わるが、私自身が洋楽を聴き始めたことで、スピッツのメンバーがいかにリスナーとしての感覚を持ち続けているかに気づかされた。
これは、特にマサムネさんがスゴイ、というかヒドイ。
私もここ数年でシューゲイザーなんて言葉を覚えたが、マサムネさんはとにかくいろんなジャンルを聴いて自分の曲づくりに反映している。
RADWIMPS、People In The Box、sleepy.abなど、若手の曲までちゃんとCDを買って聴いている。
現に、最新のファンクラブの会報でマサムネ氏がおすすめしてるCDは、ピロカルピン(ヴォーカルの女の子がスピッツ好き)と、アフリカのポピュラー音楽と、アソビ・セクス(NYのシューゲイザーバンド、ヴォーカルは日本人女子)だったりする。
でも、常にリスナー目線で、何よりも音楽が大好きな人だからこそ、私達の心をグッと掴む曲を書けるんだろうな。
この前、めざましテレビでタワレコ渋谷店に行ってたけど、あの時の少年のような楽しそうな顔が忘れられない(笑)
そういえば、今回は怒濤のテレビ出演と、雑誌の表紙巻頭特集の多さにうれしいような心配なような複雑な心境でした。
たぶん、相当ハードなスケジュールだったと思うので、お疲れさまと伝えたい!
あぁ~このワクワク感、久しぶりに味わったなぁ…
ファン冥利に尽きる。
そんなこんなで、長々と気持ち悪い文章を書いてしまってすみません。
スピッツというバンドを知ってしまったおかげで、私はいつまでたってもこんなんです。
ロックというモノは本当に厄介ですね。
MUSICA (ムジカ) 2010年 11月号
bridge (ブリッジ) 2010年 11月号
ROCKIN’ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2010年 11月号
MUSIC MAGAZINE ( ミュージックマガジン ) 2010年 11月号
スピッツ13枚目のアルバムを聴いた。
リリース前に各雑誌のインタビューを読み込んでいたため、いてもたってもおられず、タワレコ入荷と同時に購入。
そして、CDを手に入れてからは毎日のように聴いている。
ほんとに、どうしちゃったんだろう、スピッツさん達。
40代にして、最高にロックなアルバム作ってる!
今の若者なんか足元にも及ばないアグレッシブさ。
タイトル通り、丸いんだけどトンガってる。
“同じこと叫ぶ 理想家の覚悟”と歌詞にもあるように、このアルバムでは何かしらの覚悟が感じられる。
メンバーは「音楽の世界で生きて行くこと」を最近実感したようだし、やっと自分達の立ち位置がわかってきたのかな…?(笑)
こういうところが草食系と言われてしまう所以なんだろうけど、もうそのイメージは捨ててください。
そもそも、この人達、草食に見えて草食ではないから。
この際ぶっちゃけてしまうけれど、私は『三日月ロック』以降のアルバムがあまり好きではない。
文学的な歌詞に普遍的なメロディーという最強の組み合わせなのに“全然売れなかった初期”から、「ロビンソン」での“スピッツバブル”という時期を経て、さらに前に進むために少し実験的な試みをしている『ハヤブサ』、ここまでは一つのアルバムとしてのテーマがあったように思う。
けれど、亀田さんプロデュースの『三日月ロック』『スーベニア』『さざなみCD』はアルバムの曲一つ一つがバラバラな気がして、私的にはあまりしっくりこなかった。
これは、「亀田さんが忙しすぎてレコーディングを何回かに分けてしないといけなかった」ことと、昨今のダウンロード事情を考慮して「どの曲でもシングルに出来るぞ!」という気持ちで作っていたため、だとマサムネさんがインタビューで語っているのを読んで納得したんだけど。
でも、やっぱりこの時期のアルバムは「うーん…」という感じ。
そんな、もやもやをずっと抱えていたけど、今回のアルバムを聴いて心がスーッとした。
このアルバムには、スピッツらしい匂いがプンプンしている。
ピカプカ トゲトゲ ザラつく星 魔法
ビンの底 妄想 地平線 開拓者 月
狂った星 ゴミ山 錆びた街角 天使
憧れの岸 流れ星 雑草 愚か 砂漠
こういう言葉は、まさにスピッツの世界観を表していてなんだか懐かしい気持ちになる。
歌詞全体では、今までにないくらい前向きなことを言ってたりするけど、散らばってる言葉は昔と変わっていない。
マサムネさんは無意識だと言ってるけど、私はこのアルバムにある種の統一感を感じていて、たぶん多くのファンの人達も「そうそうこの感じ」と内心ほくそ笑んでいるのではないかと思っている。
「新月」でのシューゲイザーを意識した音、「探検隊」「恋する凡人」「幻のドラゴン」の疾走感。
この辺を聴いていると、心は中学生の頃に戻ってしまう。
「空も飛べるはず」「チェリー」のイメージとは違うスピッツの初期の作品を知ってしまってから人生が狂い出したような気がするけど、もうここからは一生抜け出せない。
私もいろんな意味で覚悟を決めているのかもしれない。
話は変わるが、私自身が洋楽を聴き始めたことで、スピッツのメンバーがいかにリスナーとしての感覚を持ち続けているかに気づかされた。
これは、特にマサムネさんがスゴイ、というかヒドイ。
私もここ数年でシューゲイザーなんて言葉を覚えたが、マサムネさんはとにかくいろんなジャンルを聴いて自分の曲づくりに反映している。
RADWIMPS、People In The Box、sleepy.abなど、若手の曲までちゃんとCDを買って聴いている。
現に、最新のファンクラブの会報でマサムネ氏がおすすめしてるCDは、ピロカルピン(ヴォーカルの女の子がスピッツ好き)と、アフリカのポピュラー音楽と、アソビ・セクス(NYのシューゲイザーバンド、ヴォーカルは日本人女子)だったりする。
でも、常にリスナー目線で、何よりも音楽が大好きな人だからこそ、私達の心をグッと掴む曲を書けるんだろうな。
この前、めざましテレビでタワレコ渋谷店に行ってたけど、あの時の少年のような楽しそうな顔が忘れられない(笑)
そういえば、今回は怒濤のテレビ出演と、雑誌の表紙巻頭特集の多さにうれしいような心配なような複雑な心境でした。
たぶん、相当ハードなスケジュールだったと思うので、お疲れさまと伝えたい!
あぁ~このワクワク感、久しぶりに味わったなぁ…
ファン冥利に尽きる。
そんなこんなで、長々と気持ち悪い文章を書いてしまってすみません。
スピッツというバンドを知ってしまったおかげで、私はいつまでたってもこんなんです。
ロックというモノは本当に厄介ですね。
MUSICA (ムジカ) 2010年 11月号
bridge (ブリッジ) 2010年 11月号
ROCKIN’ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2010年 11月号
MUSIC MAGAZINE ( ミュージックマガジン ) 2010年 11月号