そう。

 

たった1日でスタントマンへの道が決まったけど

 

内定をくれてはった会社はどうしたのか。

 

 

この会社は、

 

オトンが勤めていたところでした。


 

面接をしてくれはったのは


オトンの上司の所長さん。

 


普段のオトンの


真面目な仕事ぶりがあって

 

僕の採用は即決でした。

 

 

 

でも実は

 

最初から


この会社に就職するつもりは


なかったんです。

 

 

 

 

面接の帰り道

 

 

僕 「オトンが働いているとこが

   どんなとこか見てみようって思ってん」

 

  「オトンの顔立てるつもりで

   面接に行っただけや」

 

  「僕は僕の好きな道に行く!!」

 

 

オトン「顔立てるどころか、

 

   お父さん

   面目丸つぶれやないか?」

 

 

 

 

今考えたらひどいよね

 

でもオトンの面目が潰れようとも、

 

オトンから進路のことについて

 

ヤイノヤイノ言われなくなるっていうのが

 

第一の目的やったし

 

自分がワクワクする道を行きたかった。

 

 

 

やんちゃくれが好きなオトンやけど

 

さすがにこの時はガッカリしていた。

 

でも僕は

 

「オトンは、

もう僕に進路のこと言わなくなる」

 

って思った。

 

 

その反面

 

ちゃんと

自分の好きな道を行かなければ!!

 

とも考えました。

 


 

オトンの勤めていた会社の所長さんには

 

貴重な時間をとってもらったのに


申し訳なかったです。

 

お詫びして、お断りをさせてもらいました。

 

 

 

 

ここから2つ前のブログ

 

「果たせなかったことが原動力」

 https://ameblo.jp/mizutamareppuaki/entry-12672674677.html

 

で書いたこととちょっと重なります。

 

 

 

 

ワクワクする

自分の好きな道をいきたい!!

 


世の中に

自分の名前を残したい!!

 

 

 

小学生の頃のある野球の帰り道。

 

オトンと二人っきりの時

 

「プロ野球選手になりたいんやったら とことん応援してやるから

 やれるだけやってみぃ」

 

と言われた。

 

 

 

 

嬉しかった

 

 

 

それからずっと必死で夢中で頑張ったけど

 

オトンの期待に応えられなかった・・

 

 

 

限界を感じた中学を区切りに

 

野球選手になりたいという道から方向を変えて

 

自分がワクワクすることを探し続けた。

 

色んなスポーツをやった。

 

 

 

心の奥の方には

 

どうしたら

 

プロ野球選手になるのに近いくらい

 

オトンに興味を示してもらえるんだろうか?

 

っていうのがあった。

 

 

柔道、空手。

 

オリンピックどころか

 

日本一も難しい。

 

何や。

 

何や。

 

何や。

 

 

ある程度特別で

 

今すぐできて

 

目立って

 

オトンが興味を持つ仕事。

 

 

 

これ、どっかで真剣に思っててんなー笑い泣き

 

 

 

こどもの頃

 

オトンが外国から帰ってきた時の僕は

 

めっちゃお母さん子やったけど

 

兄貴がオトンと楽しそうにしてるのは

 

めちゃくちゃ羨ましかった。

 

動きのある遊びが楽しそうやった。

 

 

 

オトンが

僕ら兄弟に野球を教えてくれるようになってからも

 

いつも兄貴がメインの指導から始まってたから

 

僕は「兄貴より僕を見てくれ!!」って思ってた。

 

 

ザ・弟

 

 

↓ちょっと重なりますが

 

「スタントマンへの道」

 https://ameblo.jp/mizutamareppuaki/entry-12672791360.html

 

 

 

 

オトンの会社の面接を受けて内定をもらった次の日

 

僕は東映太秦の撮影所の門にいた。

 

 

決して役者になりたかったわけでも、

 

スタントマンになりたかったわけでもなくて

 

 

 

オトンに、兄貴より僕に興味を持って欲しかった。

 

可愛がってほしかった。

 

 

なんか、今ほんとに思ったら恥ずかしいよね。

 

なんかめっちゃファザコンのような感じがするんですけど

 

 

 

子どもの世界って見えてるものが小さいから

 

家族の世界からの影響が第一


やと思うんです。

 

 

 

講演に行かせてもらうようになるまで

 

こんなこと考えもしなかったんですけど照れ

 

 

 

これまで講演の機会をくれた会や学校の主催者の皆さんありがとうございます!!

 

 

 

 

 

「きていいよ」と

 

東映京都撮影所の宍戸大全スタントチームで

 

仕事をさせてもらう

 

スタントマンへの道が決まった夜、

 

両親への報告。

 

 

 

 

オカンはいつものように黙っていて、

 

オトンは「お前を信じてるから、

 

やりやいことをやったらいい」


と言ってくれた。

 

 

そして

 

「良明が失敗しても1回目はお父さんが両手で受け止めてやるから好きなことせぇ」

 

「2回目はお父さん、何にもしてやれへんぞ」

 

「一番好きな道を行け!」

 


そう言って背中を押してくれた。

 

 

 

 

子どもの時から

 

アラキはエェなーって

 

オトンがお父さんであることを

 

友だちから羨ましがられることが

 

よくあった。

 

 

バイクの話とかインスタントラーメンの話とか

 

また書きます。

 

 

 

 

オトンは

 

僕ら兄弟に想いが伝わるように

 

言葉にして

 

表現して

 

深い愛情を

 

しっかり態度で示して育ててくれた。

 

 

なんかね

 

本当に感謝してます。

 

 

 

 

 

 

 

つづく