幼稚園入園から何日間か

 

2時間程度のお試し保育時間が始まった。

 

僕は全然楽しくなかった。

 

 

オカンがいないの不安や。

 

オカンは僕を置いてってどっか行くんちゃうか。

 

 

とにかく幼稚園に行くのが嫌やった。

 

 

何日かしたら

 

お昼ごはんも幼稚園で食べることになって

 

保育時間が長くなった。

 

 

 

もう幼稚園に


行きたくない。

 

 

嫌や。無理や。


無理や。

 

 

でも連れて行かれた。

 

 

 

オカンに連れられていった幼稚園の先生は

 

ニコニコおねがいしなから

 



オカンから


僕をひっぺはがした。

 


 

僕はしばらくいて、

 


逃げた。

 

 

最初だけ走って、あとはトボトボ。

 

 

小さい丘みたいな山みたいなことを通るんやけど

 

怒られるやろな・・

 

と想像して怖かったからかなりのトボトボやった。

 

 

案の定、

 


僕はオカンに

めちゃくちゃ怒られた。

 

 


でもその日は幼稚園には戻らずに家にいられた。

 

 

次の日も嫌がったけど結局幼稚園に連れて行かれた。

 

また抜け出して帰った。

 

 

そして、その次の日も嫌がったけど

 

幼稚園に連れていかれた。

 

 

 

オカンは僕を送ったあと買い物をして帰宅した。

 

オカンはビックリしたガーン

 




僕と担任の先生が

 


家の玄関で


待ってたからだ。



 

一旦教室に行ったけど



 

「帰る!」

 

「帰る!!」

 

「嫌や!」

 

「嫌や!!」

 



泣き叫んで

 


暴れて暴れて


 

もう手に負えなくなった先生が

 

家に付き添って送ってきてくれた。

 

 



 

原因はやっぱり

 

オカンと離れるのが

嫌やったから

 

 

 

確かに新しいところに飛び込むのって

 

最初は不安があったり怖い気がするよね。

 

世界が小さいから楽しみかたを知らないとか。

 

それにオカンはめっちゃクールやから

 

もう迎えにけーへんのんちゃうか?!


ぐらいに思ってたかもと思う。

 

 

 

結局、

 

オカンにめっちゃ怒られたんもあるけど

 

幼稚園先生が

 

おもしろい遊具の話とか友だちの話しとか

 

色んな話しをしてくれて

 

僕は幼稚園に行けるようになった。

 

 

ってか、

 

オカンに怒られすぎて

 

行かざるをえなかった。

 

 

 

行くしか道がないと決めたらスイッチが入った。

 



遊具


めちゃくちゃ楽しいやん爆  笑

 


広い園庭


走るんスッキリーチュー

 

 

 


この時あたりから

 

僕の身体の運動細胞が


ブワーって働き出したように思う。

 

 

 

それに、

 

友達は人形と違って


それぞれ色んな情報を持ってて

 

あれこれ好きなことを喋るから面白かった。

 

 

 

僕はたった数日で、

 

幼稚園の仲間を取り仕切る

 


ヤンチャクレになっていった。

 

 

 

 

それはそれで


オカンや先生を困らせた。