経済格差が拡大しているとされる中で、格差と学力の関係も取りざたされてきています。

 

子供の貧困問題に取り組む「あすのば」の調査によると、困窮家庭の児童生徒の授業の理解度で「いつも」「だいたい」わかると答えたのは、小学生で37.4%、中学生で16.1%、高校生で35.3%でした。学習内容が高度になる中学校の生徒の授業の理解度がかなり低くなっています。(昨年11・12月、生活保護世帯・住民税非課税世帯など1万4845世帯を調査)

 

改めて、経済格差と学力の相関を裏付けるような調査結果になっています。こうした実態とどう向き合い、どのような施策を進めるかが課題となっています。

 

*公益財団法人「あすのば」では、調査のほか、貧困家庭の児童生徒への支援・寄付などを進めています。

 

 

子どもの貧困対策法成立から満2年を迎えた6月19日に、子どもの貧困対策センター「あすのば」は設立・誕生しました。あすのばは、「明日の場」であるとともに「US(私たち)」と「NOVA(新しい・新星)」という意味もあります。子どもたちが「ひとりぼっちじゃない」と感じてほしいという「私たち」と一緒だよという願い。そして、多くの人に子どもの貧困問題が他人事ではなく自分事に感じてほしいという「私たち」でもあります。