日本医療研究開発機構によると、小中高生の約1%に、聴力検査では問題がないのに、言葉が聞き取れない、聞き間違いが多いといった症状があることがわかりました。

 

このような症状を「LiD」(聞き取り困難症)と言い、耳から入った音情報を理解する際に何らかの障害が生じているということです。例として挙げられているのが、単語の意味が入ってこない、意味が理解しにくい、何回も聞き返すといった症状で、海外では人口の0.2~0.5%にあたる人が「LiD」だという報告もあるということです。

 

研究開発機構では「LiD」の症状が疑われる場合には、「学習や言語習得などに悪影響を及ぼす可能性があるので、早期診断・対策を促す必要がある」としています。

 

*「LiD」は、従来は「APD」(聴覚情報処理障害)と呼ばれてきましたが、聴覚の情報処理の問題だけではないことがわかり、近年は「LiD」と呼ぶようになってきました。(下は、LiD、APDについて紹介した本)