第二次世界大戦終結から80年目の夏。
先日8月6日は広島原爆、昨日8月9日は長崎原爆から80年となります。長くなりますが、一市民として、そして作家としての視点から、核兵器や戦争・平和に対する考えを記してみます。
核兵器が現代において一旦使用されれば、そのむごさは計り知れません。体験はせずとも、80年前起きた記録やその後に制作された映画作品等を見聞きし、その脅威をイメージすることが今を生きる我々にとっては大切だと思います。
全面核戦争がもし起きたとしたら、、、ニューヨーク・タイムズジャーナリスト=アニー・ジェイコブセンが取材をもとに記した著書『核戦争:一つのシナリオ』によると、たったの72分で人類の未来は消し去られるとのこと。
持っているということは、下手をすると、正義や大義のもとに人間もしくは情報技術によって「使う」ということ(選択肢)が起き得るのです。ということは、やはり廃絶の方向で動くのが現実的ではないでしょうか?
日本でも核兵器を保有しようという考えを持つ人がいますが、私にはとても受け入れがたいものがあります。そういう人々に言いたい、、、被爆者の方々の前で、そのような意見を語ることが出来ますか?
情報化社会となっている現代において、これだけ人間の愚かさをまざまざと見せつけれれている限りは、核抑止論の危うさ、脆さが明らかになっているようにも思えます。核兵器廃絶への動きが活発になること、そして、賢明な政治家、指導者が現れることを切に願います。
☆終戦80年上映『この世界の片隅に』劇場予告
人間が意見や立場の相違から戦争に至ってしまうことは今でも繰り返されていますが、一旦戦いが始まれば、あとはもう野生的な人間の本性が現れ、理も知も無く、ただひたすら生きるための殺戮が繰り広げられるだけです。
戦争に至らない忍耐、知恵を進化させていくことが、絶滅へ至らない平和への道を切り開くと信じています。
政治、社会、環境を巡る問題は益々拡大して来ていますが、様々な変遷を経ながらも、何とかギリギリの線で踏み留まらなければなりません。
未来を担う子どもたちのために、いま私たち大人が成さなければならないことは何なのか?
学術、文化、人的交流の果たす役割も大きいことでしょう。
美術工芸作家として出来ることは何なのか?
自身に問いかける夏ともなっています。
*先の大戦で犠牲になられた全ての方々に哀悼の意を表します。
映画「アンネの日記」より♪イフ(もしも)
Jess Gillam, BBC Concert Orchestra, Jessica Cottis - Nyman: The Diary of Anne Frank - Arr. Harle: If
イスラエルの人々には思い返して欲しい。
ホロコーストの悲劇を、自分たちが今やっていることが何なのかを。そしてガザの人々の苦しみを。
I want the people of Israel to remember the tragedy of the Holocaust.
I also want them to think about the implications of the acts of war and oppression they are currently committing.
And I want them to understand the suffering of the people of Gaza.