薄貝の反り・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

近頃は螺鈿細工の仕事が増えておりますが、、、
薄貝材料の加工時、まず最初に気になるのが反り。。。


新規ご依頼で、青みの薄貝での加工をご所望ということで
早速ピックアップしましたが、、、だいぶ反りがありますね(^^;

うちでは、この向きで置いた時が天地方向。
しかし、このように外側(両端)が浮くように反っている状態では、
薄貝を螺鈿細工に加工して平面的なものや丸みのあるものに貼った時、
端から反り上がって剥がれやすくなることが多いので良くないのです。

今回のご依頼主も、丸みのあるものに貼られることが多いように思いましたので、
真ん中が浮き上がるように反らせる矯正を行いました。


そこで登場するのがコレ!
金属製レッドブルカンカン(^.^)


最近当方でよくやる手法になって来ましたが、、、
薄貝を研磨→水に浸してからこのようにカンカンに当て、
ドライヤーで熱して逆反りに矯正します!


はい、このように、真ん中が浮いた反りになりました~(^^)/

さて、これで準備完了。頃合いを見て、加工に入ります。