秋に似合う修理品・・・籃胎漆器の修理① | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

今日は秋分の日ですね。
年間を通して見ると、1年の3分の2が過ぎた感じがします。
夏の熱気が薄れ、秋の気配を肌で感じます。

先日、お布団屋さんのMさんが、
ちょうどこれからの季節に合う味わい深い色味の品物を
修理して欲しいということで持って来られました。

年内納品なのでじっくりと構えられないと思い、
まずはスタートダッシュをかけています。
こちらの様子もこれから時折アップ致しますので、宜しくご覧下さい。(^^)


編み仕立て弁当箱。
久留米の籃胎漆器なのかもしれませんが、
お婆様の代から受け継がれたものだとか。。。
大変味わい深く、凝った品物ですね。


外観はだいぶしっかりしてるのですが、
内側や角の塗りが相当傷んでいます。
こちらは最上段=上蓋の内側です。


う~む、錆がポロポロ状態ですね。
漆っ気がすっかり抜けて劣化してます(^^;


これをまた、、、地道に剥ぐんですな~(^^;)


刃物でパリパリやって、彫刻刀の平刀も使って、
最終的にはペーパー手研ぎで綿密に、、、
相当時間かかりました~(;'∀')


隅はパコパコ動くので割れ入ってます。
彫刻刀などで傷口を開き、
コクソ(漆パテの硬いやつ)で埋めましょう。


角の劣化も中々なもの。。。
まず剥げるだけ剥いで~


ペーパーで研いで塗りを落とします。


他の作業まで進んでいますが、今日はここまで!


先日の動物園~健康散歩。秋風、秋空が清々しく。。。
新しい建物建ってますね~(^.^)



植物園は、バラのシーズン2が進行中。
10月の開花が楽しみです。

これからの季節に合う曲たちも聴きながら作業しとります(^.^)
♪Mree-Kiki’s Song.


☆オシャレ感ありつつ、、しっとりと聴かせる曲であります♪
 まさかね~と思ってましたら
 ホントに「魔女の宅急便」へのオマージュとして作られた曲だとか(^^;
 物思いにふける少女の気持ちを表現したのでしょうか?(^.^)

もう暫くしたら、秋が深まっていくことでしょう。
修理品の進み具合もね、、、つづく。。。(^^;