新作鞘塗り③ 木地固めテスト・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

先日よりご紹介している新作鞘塗りは、
今回で3回目の記事掲載ですので
タイトルに③のナンバーを振っておきます(^.^)


さて、現在は鞘塗りの準備を進めておりますが、
今日は、鞘を抜いて高精度ツナギを梱包し、
木地の漆固めテストを行うなどして、本製作に備えます。


鞘を抜くと、刀身の代替刃として柄に取り付けらえた
木製刃(高精度ツナギ)が出て来ます。。。


高精度ツナギは、そのままダンボール箱に入れると
刃が傷んでしまいそうですので、
少し硬めの和紙に包んでおきましょう!


全体を柔らかいクッションで覆うようにしてダンボール箱へ~。
数ヵ月ゆっくり寝といて下さい。(^.^)


こちらは栗形を仮止めしている皮ひもです。
結び目を解いて、、、


鞘から栗形を外すとこんな感じ。
台形の形に嵌め込むよう作ってあるんです。
これは「上下間違わないように!」って意味もあるような!?


こちらは鐺(こじり)を外している様子です。

さてさて、これで鯉口以外のパーツは鞘から取り外しました。

以前、鞘木地を生漆で固めていた時に、
生漆が中々乾かないというトラブルが発生したことがありまして、、、
ここは本作業に入る前に念のためテストをしとかんと~です!


まずは木固めの準備をば。。。


鐺周辺はテープ跡や接着剤が浸み込んだ跡がありましたので、
ココが一番乾燥が危ない!と判断。
ちょっと空研ぎしてから生漆をペタペタと~。


さて、しっかり先っちょに生漆が浸み込みました。
暫く乾燥させて様子を見ましょう。

つづく。。。