わたしと彼女は
正反対なのだろうな。

Rさんの話を聞きながら
わたしはそう思う。

だから、この日にここで会うのだろう。
日本の最もティピカルな
富士と桜を目の前にしながら。


おそらく、
彼女はここを気に入ってくれる…

そう直感して
お連れしたところは
まだ、フジザクラも五分咲きといった
標高の高い場所。

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人が作出したソメイヨシノと
自然のヤマザクラであるフジザクラ。

満開の桜と
咲き始めの桜。

やはり
Rさんは
ここを気に入ってくれた。


この標高では、まだ蕾の桜も多くあるので
わたしたち以外には
誰も人がいないのだ。


わたしがこの方を好きになったのは
彼女のブログから流れてくる
なんとも言えない、柔らかいエネルギーのせいだった。

だけれども
いつしか、彼女は書かなくなった。

その理由を、聞いてみると
スマホを開くと、
おびただしいエネルギーが押し寄せてくるからなのだという。

それは、大量の
売らんかな、の企業のコマーシャルや
人々の想念、らしかった。

だから、書けなくなっちゃったんです。

人のブログも見なくなって、
わたしのくらいしか、見てないのだという。

なんだか、嬉しかったと同時に

自分自身のおそるべき『鈍感さ』に気がついた。

いや、気がついてはいたのだけと、
改めて認識した、ということか。

(もちろん、わたしはそのように生まれついている。それは、ある種のわたしの役割のために
見えない世界からセットされた(セットして頂いた)一種の能力に近いものなのだろう。)

小さい頃からそうだったの?

そう聞いてみると

小さい頃はもっとすごかったんです、
と恥ずかしそうに言って

妖精とか見えちゃうんです。

え?どんな時に?

自然の中かなあ、
お花とか…


同じように東京生まれで
自然など身近になかったのだと思うけど
それでも、自然界は彼女を選んだのだろう。

しばし
フジザクラと会話しているような彼女を
出来るだけ、わたしは離れて様子を見ていた。



次にお連れしたところは
わたし自身のホームグラウンドでもある
忍野村。


ここの新名庄川沿いの桜を
どうしてもお見せしたくて。


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この村に引っ越して四年。

年々、この時期の観光客は増えているけど

『東京に比べたら、比べられないくらい“のどか”ですよ』

それもそうだなあ。


午前中に、四箇所をクリアしたので
あとは、ランチとおしゃべりの時間。

忍野村から高速バスの乗り場までの間の
適当なお店に入る。

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旬のメニューに決めた。
初ガツオ丼と、桜エビうどん。


ここでのおしゃべりは楽しかった。

ここ数年、お会いしてなかった間に
彼女は大変だった、といい
様々な話をしてくれた。

ゆっくりと聞いているうちに
あれ?
と思うところあったので
わたしは聞いてみた。

『それって、平将門と関係ある?』

驚いたのは彼女の方だったらしい。


わたしのことを平将門などに興味が無いと思っていたし
その話はするつもりが無かったのだという。


これ以上この話は書けないんだけど

そして、わたしは平将門となんの関係も無いし
ただ、首を突っ込んで、惹かれ続けているだけのことなのだけど

わたしが感知したのは
途方もない深い
『江戸の秘密』を解くために
彼女は、ミッションをさせられているらしいということだった。

色々な役割があるものだ。

たぶん、なんだけど
わたしはそれに無関係では無いんだろうな。

だけど、わたしは富士にいる。

それがわたしの役割だからなのだろう。

お別れしてから
交わしたLINEのやりとりで
わたしはまたもや
スゴイことに気がついちゃった!


大手町の『将門塚』は
もともと、江戸湊に突き出た岬で
そこにはもともと、5世紀くらいの古墳があったらしい。

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またこんな話に首を突っ込んじゃったのだけど、綴ると長くなるので、また日を改めて。




この日は
おしゃべりがつきなくて
場所を変えてお茶をしながら
ギリギリまで一緒にいた。

Rさんが感動したという
映画『美しき緑の星』の話、

そして、この夏に行くかもしれない
『フンザ』の話。

これには驚いた!
わたしは20年前にフンザへ行こうとして
パキスタン行きのチケットまで買ったのに、仕事で行けなくなり、それが未だに心残りだったの!

桃源郷、って言いましたよね。
(この御坂の山の向こうは桃源郷だよ、と言ったのだ)
“フンザ”も桃源郷だそうです。

そうなの?

今度はわたしが驚愕する番だ。

その場で検索する。

ホントだ!!!


わあお!
彼女には、絶対にフンザへ行って欲しい。


そこは
完全なる平和と幸福の村なのだ。


こんなマイナーな話題に
ともに小躍りできるわたしたちは
一体なんなのだろう。


話は戻るんだけど

Rさんの口から
『26000体』という言葉が出てきたことが
わたしには気になった。
それは、Rさん自身の事として
ある方から言われた数字だと言うのだけど。


26ってさあ、
とわたしは言った。

確か、神聖幾何学だったと思うんだけど
すごく重要な数字だったと思う。

(なぜだっけ?)

13の倍数だからだっけ?
確か、13が宇宙の基数か何かで…
(裏覚えでごめんなさい)

えええ!
だから、隠されているんですね!
不吉な数字のようにして。

そうそう、13階段とかね。

13日の金曜日とか?
と、Rさん。

そうそう
13日の金曜日…

ええええええ?

もしかして、今日って
『13日の金曜日』???


もう、同時にふたりして
鳥肌がたった。


これは
すごく、すごく
重要な日であったのかも知れません。


高速バスのバス停でお別れして

再び、忍野村の自宅に戻ると

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わが家のフジザクラも
満開になっていた!


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フンザのようです。