どうした? 地球!! まだ5月だぞ!!
東京30℃とか…。 勘弁してください!!
5月といえば新緑の季節で、薫風が心地よい季節のはずなのに、
最近の地球さんは、せっかちになってしまったらしい。 そんなに
急いで夏にしなくても…。
羽毛のお布団の中で猫たちとのぬくぬくの濃密な時間を奪われて
しまった。 こんなに暑くちゃ、羽毛ふとんどころか、猫とくっついて
いるのも暑苦しい。
猫たちの冬毛がふわふわと家じゅうを舞うのをぼんやりと眺めながら、
夏に向けての支度を始める時が来たようだ・・・と決心をした。
冬用の羽毛布団はカバーは洗濯をして、布団は日光に干して、綺麗に
きっちりと押入れにしまいこんだ。 冬の季節までバイバイ~。
代わりに夏用のタオルケットと肌掛け布団を出しますよ~。
家族みんなの分の布団となると大変な作業だったけど、みんなが喜ぶ
顔を想像しながら、汗かきかき、もくもくとやり遂げたのよ。
学校から帰ってきた子供たちは、ベットの上が夏仕様に変わっていて
素直に喜んでくれたので、母としては満足であったわ。
しかし
ただ一人、この愛ある行動を真っ向から否定した奴がいた。
夫 「羽毛布団は?」
妻 「今日から夏ふとんに変えたよ。 暑くなったからねぇ。」
夫 「羽毛布団だしてよ」
妻 「はっ? だから~ 暑くなってきたから羽毛は片づけてしまって、
タオルケットと肌がけに変えたんだって!」
夫 「羽毛布団がいい」
羽毛~、羽毛~って、生まれたての鳥のヒナでもないのにウルサイ(怒)
妻 「もうカバー洗って、布団も日光に干して、しまっちゃったよ。
夏なんだから この布団でいいじゃ~ん」
夫 「夏でも羽毛がいいの。 羽毛にくるまって寝たい♪」
イライライラ… いつまでも続く 羽毛布団と夏ふとんの攻防戦。
もうね、夫の為に愛情こめてお布団を入れ替えてあげたのに、ちっとも
わかってくれない。 きれいに詰め込んだ押入れを見せても、それが
何か?ってな感じ。
イライライラ… プチッと切れましたよ。
妻 「はいはい。わかりましたよ。
真夏のくそ暑い日でも羽毛にくるまって寝るんだな!
大汗かいて、あせもが出来ても、
絶対にくるまって寝ろよ!!!」
夫 「またそんな意地悪な言い方を…」
投げつけられた羽毛布団を抱き、頬をつけた時に見せた夫の顔が
まるで、なくしたオモチャが見つかって安心しきった子供の顔と被る。
おい! あなたはおっさん。 そんな顔をしないでくれ!
さらにイライラを募らせる。
攻防戦に敗北した私。 捨て台詞をはいて別部屋で、猫に愚痴を
延々と聞いてもらう。 猫のゴロゴロ~のヒーリング音を聞いて
なんとか落ち着き寝床についたの。
夜、暑かったんだよ。 サラサラのタオルケットがちょうど良かった。
明け方、こっそり夫の部屋をのぞいてみたら案の定、羽毛布団を
蹴っ飛ばして寝てる。
掛けてやりましたとも。 羽毛布団。 ついでにタオルケットと肌がけの
お布団も。 ご丁寧に三枚重ねて掛けて差し上げましたよ。
ご希望どおり
蒸しあがってしまえ!!!
そして、すがすがしい朝を迎えた妻でございました~♪