毎月の21日は、弘法大師様の縁日です。
令和3年の初大師ということで
本日1座の供養法を相勤めました。
高祖弘法大師ご詠歌の第1番に
「ありがたや 高野の山の 岩陰に
大師は いまだ在しますなる」
と詠われているように、
承和2年(西暦835年)3月21日にお大師様が
弥勒菩薩の都卒浄土に往生され、
56億7千万年後に下生するまでの間、永い禅定に入られました。
その永遠に感じる程の時空の中にあって私達末資を
護念下さることへの感謝と報恩に精進するのが
この日と定められていますが、今の不安な世の中にあって
自分自身のありようを試されているように感じます。
あふれる情報に印象報道、そして目まぐるしく変化する毎日にあって
自分の中に芯となる不動の精神と、「まぁ こんなこともあるもんだ」
という達観とを持って柳のように対処して過ごしたいものです。
静かに座って心を落ち着かせて合掌し、
南無大師遍照金剛と口に唱えてお大師様を
思慕致しますと、周囲の要らぬ情報が気にならなくなり
不思議により良き方向へ心身を導いて下さいます。
南無大師遍照金剛
南無大師遍照金剛
南無大師遍照金剛
本日ご本尊としてお祀りしました掛け軸は、
私の師匠である高野山前官 無量光院ご住職
土生川正道大僧正様の大師宝号です。
当山の前住職が無量光院様から揮毫頂いたもので、まだ
前官様が上綱(じょうごう)という高野山での職位にあった頃のようです。
墨蹟を通して高野山に居られます
師匠の事を思慕し、僧侶として手本となる存在者に
出会えたことに深く感謝致すこの頃です。
http://www.chouraku-ji.net
(長楽寺のホームページ)