昨日 冬至を迎え1年の内で
最も日中が短い1日でした。
一日一日が瞬く間に過ぎてゆきますが、
皆様にとってこの一年はいかがな年でしたでしょうか?
21日は弘法大師さまの縁日ということで
一座の供養法を修させて頂きました。
この今の世の中に、仮にお大師さまが生身の肉体を
備えて目の当たりに現前なされれば、いかように
振る舞われるのかと思念しました。
何もしなくても1日が過ぎるし
血眼になって取り組んでも1日が過ぎる
常識も恒のものではなく、日々の生活や
自分の命すら薄氷を踏むように脆いものである
コロナにせよ、大病にせよ、生活苦にせよ
恐れる先には死があるから私達は不安なのである
いや、死以上に周囲を気にし周囲から見放され
孤独になることが一番の不安なのかもしれません
孤独とは天涯身寄りがないという事ではなく、誰もこの自分を理解してくれない事をいう
その不安に対して、人がその人ひとりに手を差し伸べ理解しようという姿勢が
お互いの存在意義を確かなものにし、安心へ向かわせる唯一の方法ではないだろうか。
この人の世は、なかなか生きにくい世界ではあるが
全ての存在や事象がこの世界の大いなる霊性の表現というならば
その人の内なる仏性や霊性を信じて祈り、行動したいものである
http://www.chouraku-ji.net
(長楽寺のホームページ)