年が明けて1月も早や
過ぎようとしています。
時の移ろいは誠に速いものです。
昨日の21日は、弘法大師さまの縁日。
長楽寺でも今年最初の「初弘法」として
一座の修法を執り行いました。
(長楽寺蔵 八祖大師中のお大師様)
大師号とは、国家から高徳の僧に贈られる最高位の尊称で
日本では各宗派のお祖師さまをはじめ20数名の方々に
下賜されました。
天台宗を開かれた最澄さまは「伝教」という大師号を
円仁さまは「慈覚」という大師号を頂かれたのが最初で、
浄土宗を開かれた法然さまにいたっては時々の天皇さまから
追加で大師号を頂かれ、なんとお一人で8つも諡号されました。
そんな大勢の立派なお祖師さまの中でも「大師は弘法にとられ」
といわれるように、大師と聞けば真言宗を開かれた空海上人が
真っ先に頭に浮かんできます。
まさに空海上人の存在は、時空を超えて人々の魂に影響を与え、
そして宗派の別を超えて多くの人々に今も愛されています。
奇しくも令和2年の本年は、当時の帝であった醍醐天皇から「弘法」の
大師号が下賜されて1100年の正当年になります。
つきましては、「南無大師遍照金剛」のご宝号をお唱えして空海上人のお徳を讃え、
お一人お一人がお大師さまと同じ仏性をもっているんだという
自覚のもと日々生活したいものです。
私もあなたも弘法大師のお弟子さん。だからお互いを尊重し理解して
いこうではありませんか。
南無大師遍照金剛 合掌
http://www.chouraku-ji.net
(長楽寺のホームページ)