大寒を迎え、一年で最も寒極まる時季

となりました。

インフルエンザも流行しているようですが

皆さま如何お過ごしでしょうか?

 

新年を迎えてから早いものでもう半月が

過ぎました。

 

本日21日は、今年最初の弘法大師さまの縁日ですので

初弘法のご法楽を勤めさせて頂きました。

 

 

お大師さまが体得された密教思想と言語哲学は深淵にして

真言の法脈の末席を汚すだけの私には到底理解し得ないのでありますが、

愚直にお仕えをさせて頂いております。

 

 

お大師さまが書き残されたものの多くには、

「存在するものやはたらきは、

すべて自分自身を生かす御恩に他ならない」

とあり、三昧耶戒(さんまやかい)の実践の大切さが説かれています。

 

三昧耶とは平等とか本誓などの意味がありますが、同体であるという

事で、他の存在が自分自身であると感じる心です。

 

その心とは、

例えば老人を見れば自分の親と思い、また自分の来る将来かと思う。

病人をみれば人の栄枯盛衰を諭されていると感じ、子供をみれば我が子、

あるいは弟に思えて沸き起こる慈しみの念がそれに当たります。

さらに、空を飛ぶ鳥、地にもぐる虫、水中にある魚、林にあそぶ獣なども

法界の縁から成り立つという見地からすれば、自分自身と違いがないと

わかってきます。そうなって初めて真から他を慈しみ、他を許し、

他を受け入れることが出来て、お互いの存在が救われ輝いていけるというのです。

 

お祈りも、自分の事だけを祈るのではなく、自分が大事であればこそ

他人もそう思うのでありましょうから、お互いに祈り祈られる人になりたいものですね。

 

 

南無大師遍照金剛

 

 

 

 

「誰だーっ  おいらの頭にこんなの乗せたのは! 」

 

 

「・・・・・・  おいら 住職さん きらい!  ポリポリ」

 

 

 

 

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(長楽寺のホームページ)