本堂内の息災護摩壇(ごまだん)
先ほど、今年最後となるお不動さまへの護摩の法楽を無事に勤めさせて頂きました。
江戸時代(1791年)建立のお堂は隙間が多く、堂内は外気と変わりません。
真言を唱える息がしろく、手もかじかむ寒さでしたが、良い行になりました。
当山のお不動様を真正面から拝見しますと誠に厳しい表情で、
その両目からは、こちら側の心の内を見透かされている気がします。
そして、凛としたお姿からは力強さが感じられ、
まさに、不動心を表現したお姿です。
日々の生活の中で、損得や感情にふりまわされ、また人からの評価に一喜一憂する私ですが、
このお不動さまのような不動堅固な心をもちたいものです・・・。
さて、本年の当山行事は、大晦日の除夜の鐘つきを残すのみとなりました。
天気予報は雨の表示となっておりますが、みなさまの息災をご祈念して
力いっぱい鐘を響かせていただきます。
「法力に遠近なし」と云われるように、祈りの力と波動は時空を超えて
共鳴し瑜伽することでしょう。