奨学金 | きのかたち みずのかたち

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スギの端材を使った物作りから、山のこと、水のこと、食べ物のこと、命のことまで、考えていきます。

30年程前、親への反抗もあって
奨学金の説明会に参加しました。

でも全然お得じゃないから申請やめました。
成績優秀だったら返さなくていいルールがあるんだろうと思って、反抗心からのエネルギー全てを勉強に向けてやろうと、エントリーする気満々でした。
なのに奨学金の金利は、成績関係なく一緒。詳細は忘れましたが、延滞金が高くなるくらいの説明で、普通に借金。
いや普通の借金だって、ホワイトなら金利下げたりするのに。


でそれから10数年後
今から10年以上前になりますが
何か資格の勉強でもしようかとヒュー◯アカデミーに通ったことがありました。
見学の際、いくつか気になる講座をお試し受講させてもらえました。

その一つが日本語教師。
ちょうど中国人の講師が在日特権についてたどたどしい日本語で話しているところ。

歴史的背景から1番優遇されているのは韓国人、次が中国人とブラジル人、そのほかの外国人は全部一緒くらい。
日本人や日本人学生にはない優遇制度に驚きました。
講師は、自分が中国人留学生として受けた特権について、自慢げに詳しく話してくれて、現地で選ばれて無料で日本の大学行って、成績優秀だとこれこれの生活費も返さなくてよくなり、もっと成績がいい人はこれこれ、みたいに、
ちょうどいい感じのレベル毎にインセンティブが設けてありました。これは学習意欲を持ちやすいし、バイトするより効率いいです。
こういう制度が、日本人学生にはないのです。
(今は制度が変わっているかもしれませんが)

その上で、それよりもっと韓国人は優遇されてますよって。給付額とかに差があって、受験だって英語じゃなくて韓国語で受験できるとか。
私たち世代の受験は本当に大変だったから、例えば沖縄の人は国語と沖縄弁と数学で受験できますなんてなったら、合格率全然変わるでしょう。

講座を受けた当時は、外国人に親切にしようと心がけて国際ボランティアとかにも興味持ってましたが、急にバカバカしくなり、日本語教師の講座は受けませんでした。
地方出身者が日本語教師になると発音に訛りがあるんじゃないかって中国人学生に嫌われますとか。10年以上前の話なのにそこだけ急に思い出して腹立たしくなりました。
中国訛りという以外、どこの風味も感じなかった日本語のくせに、無料で留学しといて何様じゃい!って。

記憶も曖昧だし改めて調べ直してないのですけど、そんなには変わっていない気がします。何ならもっと優遇制度が増えてそう。ちょっと前にSNSで話題になっていた、外国人は日本で稼いだ分の納税は一旦するけど後で還付されるから実質払ってないとか、日本人は低所得者しか貰えない電気ガス料金値上げの給付金が外国人は誰でも貰えるとかの話が出てましたから。

あ、で多分、中国人講師の彼女も知らない特権が、欧米人にはあったのだと思います。既に過去形。
ALT(外国語指導助手)、母国語が英語っていうだけで、助手なのに教員より給料高い仕事。
最近はそれでも成り手がないみたいで、息子の小学校の英語の先生はフィリピン人だって。

ニューヨークじゃアルバイトの平均時給が5千円とか言われてる中
日本で欧米人雇うなんてもう無理。今となっては特権でもないし見向きもされないのでしょう。

話逸れましたが言いたいのは
中国人学生が優秀なのは
日本で勉強を頑張ればそれに見合うだけのインセンティブ制度があったから。
物価も距離も文化も、日本はちょうどいい具合だったんでしょう。

一旗あげて故郷に錦を飾る。そういう山っ気みたいなものが若者にあったら、日本はまた復活する気がします。
評価は大事。ちょっとした評価の工夫で、すぐに元気になれそうな気もします♪