おはようございます。
水野です。

いつものメルマガの前に、お知らせを。

毎回好評を頂いております、1分間自己アピール講座。

次回は、10月31日に開催いたします。

自分の売りや強みをきちんと伝えたいと考えている人は、
この機会に是非いらして下さいね。

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さて今日は、火曜日恒例の私のサラリーマン時代の
お話であります。


では、早速参りましょう!
 
 

  ● あなたへの挑戦状 ~解答編~


先週の金曜日に、『あなたへの挑戦状~出題編~』のタイトルで
メルマガをお送りしました。

 → http://goo.gl/3Xt9


  キワモノのわさびアイスが、ある工夫で売れるようになった。

  使用後も流されない公衆トイレが、ある工夫できれいになった。

さて、この工夫とは一体なんでしょうか? というのが、
出題の内容でした。


一昨日のメルマガで、トイレの工夫の解答が、余りに同じものが
多かったために、激励の意も込めて「もっと考えて見よう!」
と呼びかけたところ、それからはおもしろくてユニークな
アイデアがたくさん寄せられました。

ということで、最終的に、このクイズに対して、約20名の
方たちから、解答を寄せて頂きました。

どうもありがとうございました。


皆さんの解答については、すべてをここで挙げていくと
大変なので、今後、編集後記等でご紹介させて頂きますね。


さて、それでは待ちに待った解答へ……と行きたい
ところなのですが、その前に、もうひとつだけ、
皆さんに考えて頂きたいことがあるのです……
 
 

  ● なぜあなたはそんなに考えられたのか?


今回のこの問題、単なる空想上の問題ではなく、
現実的な悩みや課題ではありました。

しかし、おそらくほとんどの皆さんは、アイスクリーム屋
でもなければ、市の局員でも無いはずです。

なのに、自分の課題とは縁もゆかりもない、この件に
ついての解決策を考えられたのでしょうか?


もう少し質問を重ねてみましょう。

もしあなたが、わさびアイスを売らなければいけない
アイスクリーム屋だったら、利用者が水を流さず、
汚いトイレを清掃している市の職員だったら、あなたは
今回と同じように、色々と解決策を考えられたでしょうか?

ひょっとすると、一生懸命考える前に、無理だと思って
考えることを諦めてしまう人もいるかもしれません。

そして、考えることよりも、泣き言を言ったり、文句を
いうことに時間とエネルギーを注いでしまう人も、
実は少なくないのでは、と思うのです。


当事者だったら、諦めたりぼやいたりする人が、クイズとなると
とたんに一生懸命考えるようになる、この変化……

これは一体何なのでしょうか?


私が考えるに、今回皆さんが考えようとされた一番大きな理由は、


 ★ この問題は、すでに解決されていることを知っている


からなんじゃないかと思うんですよ。


今回の質問は、


 「売れなかったアイスが売れるようになった」

 「汚かった公衆トイレがきれいに使われるようになった」


という、【解決された結果】がすでにあり、何らかの方法に
取り組む事で解決することが保証されている、ということが
前提になっているんですよね。

だから、皆さんは、具体的な解決策を考えようという気に
なったのだと思います。


でも、本当にこれらの課題が解決したかどうか、
なんの確証も無いでしょ?

ただ単に、私が「こうなりました」っていっているだけで、
本当かどうか、疑わしいとも言える訳です。

でも、皆さんは、ウソか本当か分からない私の言葉を
まともに受けて、解決策を考えたんです。


しかし、もしこれが、当事者であったらどうでしょうか。

目の前の不幸な事実に振り回されてしまい、アイスが売れるように
なるとは、トイレがきれいになるとは、とても信じないですよね。

ですから、解決された状況を思い描くことすらしない。

その結果、解決策も考えられなくなり、あきらめとぼやきに
時間とエネルギーを注いでしまう訳です。


このように、


 ■ 問題が解決した結果を思い描けず、その結果が得られる
   ことを信じていないと、考えることすらしなくなる


のが、人間というものなんだと、私は思うんです。

だから、逆に言えば、



 ★ 解決された状況をでっち上げでも良いから思い描き、
   その結果が得られることを思い込みで良いから信じる



ことによって、初めて解決策を考える事が出来るんじゃないかと
思うんですよ。


この手の話、自己啓発的な本やセミナーでは、よく言われている
ことであり、私自身も、ものを考えるときには多少なりとも
意識をしています。

でも、今回の皆さんの解答と、そこにに至る考えを拝見し、
解決した結果を明確にし、ウソでも良いからそれを信じる
ことの力が大きいことを実感しました。

皆さんも、もし今、解決不能の課題があると思っていたら、
都合の良い結果をでっち上げて、その結果が手に入れられると
信じ切ってみて下さい。

きっと、今まで以上に頭が働いてくると思いますよ。
 
 


           今日のトーク術・まとめ

解決の結果をでっち上げそれを信じると、解決策を求めて頭が考える始める



ということで、最後になりましたが、先日のクイズの答えです。

わさびアイスを売った工夫とは

 ★ 店頭に「初級・中級・激辛」と、3種類のわさびアイスが
   あることが分かる張り紙をした。

というもの。

こうすることにより、「食べるか、食べないか」という二者択一の
考えから、食べない以外にも「どれを食べてみようか」という
複数の選択肢が生まれたことによって、わさびアイスも選ばれる
ようになった訳です。

私なんかは、カレーも激辛が好きなので、一体どんな味なんだろう、
と思って、ついつい買っちゃいましたよ。


さて、次にトイレがきれいになった工夫というのは、

 ★トイレの入口の所に、小さな貯金箱を置いて、
  「水を流さない場合は、この中に10円入れて下さい」
  と書いておいた。

というものでした。

たぶん、トイレの利用者は、「流すか・流さないか」という
ことすら、ほとんど意識したことがないのでしょう。

「使用後は流して下さい」の張り紙も、当たり前に貼られすぎて
目にとまらなかったでしょうし、目にとまったとしても
「ああ、流さないといけないんだ」といった気持ちにも
なかなかなりにくいと思われます。

また、短気な人なら「命令するな!」と腹立たしく感じる
こともあるでしょう。


しかし、今回のような張り紙と貯金箱をおくことで、

 ■ 自分には水を流す選択と流さない選択がある

ということが明確に分かりますよね。

で、流すならただだけれども、流さない場合は、お金を払う
ということを明確に認識することで、自分にとって得な方を
選択する事が出来るという気持ちになるわけです。

さらには、きれいに使わないことで誰かがコストを負担している、
ということも、さりげなく伝えられていて、とても素晴らしい
アイデアだと思いました。


ということで、今回の共通項は、人を相手の場合、
自分が求める結果を手に入れるためのひとつの方法として、


 ★主導権は自分が握りつつ、選択権を相手にわかりやすく与える


という考え方がある、ということでありました。

でも、重要なのは、この解答ではありません。

結果を具体的にでっち上げそれが可能だと信じきったうえで、
答えが出るまで考え続ける事が、今回学んだ一番大きなこと
だということを、忘れないで下さいね。


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  ※コメントも書けるようです。
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   もし良かったら一言声かけて下さいね。



  ● 編集後記


ということで、早速解答を寄せて下さった方を
ご紹介しましょう。

まずはHさん

  ・わさびアイス

  「わさび味のアイス」でなく「冷たいわさび」として売る。
  商品の意味合いを逆にすれば受け入れてもらえる可能性が
  あると考えられるので。

  ・トイレがきれいになった理由

  入口に扉と自動ロックをつけて、用を足した後で水を流さないと
  ロックがかかり外に出られない様にする。

  公衆トイレは権利(いつでも誰でも利用可能)と
  義務(トイレをきれいに使う)をはきちがえやすい。

  そうでなくトイレに入口と自動ロックをつけて、
  水を流さないと(=義務を果たさないと)権利がない
  (トイレが使えない、使えても外に出られない)ようにする。


トイレのアイデアが、非常におもしろいですね。
お金はかかるかもしれませんが、これなら確実に
水を流してくれることでしょう。

当事者ではない、無責任な立場だと、こういった
突飛だけど有益な発想も出てくるので、解決策を
考える時は、出来るだけ無責任な気持ちの方が
良いのかもしれませんね。

ということで、Hさん、解答ありがとうございました!

他の方でおもしろいものは、また後日ご紹介します!


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