震災の影響で福島県いわき市の介護老人保健施設が、"施設まるごと"鴨川のかんぽの宿に避難していると言うことを聞き、鴨川出身の石田三示衆議院議員と現地視察に行きました。
いわき市の介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」の入所者122名と看護師や介護士など職員56名、家族19名、セラピー犬2頭が大型バス6台、施設車マイクロバス4台、職員車ワゴン3台で避難し、施設機能をまるごとかんぽの宿に移動した形になります。
これは先に被災の影響でいわき市から透析患者の受け入れをしていた鴨川の亀田総合病院が医療面の支援をすることで鴨川かんぽの宿と交渉し実現したものです。
緊急に職員やボランティアの協力で大広間や娯楽室に急遽ベッドが運び込まれ施設に早変わりしています。
移動中に高齢の2名の方が体調を崩し心肺停止になられたそうです。長距離移動を危惧する方もいたようですが、そのまま福島にとどまり瀬戸際に追い込まれてからバラバラに緊急避難するよりも、施設まるごと受け入れてくれるほうが入所者にプラスになると決断されたようです。
スタッフも疲れてきているので近くの民宿などに宿泊して通勤できる体制が出来ると良い。ボロボロでいいので普段移動に使う車がほしい。入所者の方は遠くに来たので戸惑いもあるが、ホッとして安らげるようになった。少し慣れてきたが福島では地震が収まっていないようで心配だと言っておられました。
今回は厚労省や役所に相談していたら時間がかかるので、役所に頼らず民間同士で素早く行動されたようです。一括受け入れの鴨川方式として注目されていますし、成功させてほしいです。
これから費用の問題など国の支援も必要な部分が多々出てくると思います。広く現状を知ってもらい、モデルケースとして今後の対応を考えるために民主党の厚生労働部門のメンバーと再度視察しする計画を立てています。