幻*幻想恋愛小説*オリジナルSFファンタジー小説 | ほっと癒される光の絵画〜こころのいろ~言葉と心を描くアート*mizunoART 画家で詩人・ゆり呼【渡邉裕美】 アートコレクション

ほっと癒される光の絵画〜こころのいろ~言葉と心を描くアート*mizunoART 画家で詩人・ゆり呼【渡邉裕美】 アートコレクション

人生に於ける孤独と憂愁を経て、天使や女神さま、優しい女性の癒しの微笑みを描く画家で詩人のゆり呼こと渡邉裕美の絵と詩を贈ります。恋愛詩、似顔絵、似顔絵アート名刺、天使画油絵。恋愛詩画集『あの人への想いに綴るうた』の著書あり。屋号mizunoART

これは2006年、

片想いをしていた頃に書いた私のショートショートの小説作品です( より、再掲)

 

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「幻」

 

誰かを想う横顔 水彩色鉛筆画

 

 

いっそ狂えたら楽なのにね。

 


Nはそう言って微笑みながら
新しく作り出したP72型ホログラムに収めた
現実にはもう亡くなって、
わずか1本だけ彼女に与えられた遺髪から
取り出したデータで作り出した
彼の姿を指でなぞった。


ホログラムはその触れた指に微量に反応して
キラキラと光を散らし
彼の幻を作り出す映像の影を少し揺らし
Nの指が惜しげに離れるその軌跡にそって
元通りの”彼”の姿を立ち現した。

ホログラムは壁にはめ込まれたスピーカーの
柔らかな弦の音に反応して
笑ったり、美酒をすする振りをした。

まるでそこに”彼”が存在して、生きている様を見るようだった。

Nはグリンドゥチェアから身を乗り出してその様を見つめるが

ホログラムに触れるとその様は
先ほどのように乱れ、形を失うので
眺めるだけで自分を収めるしかなかった。

ある時彼の幻が
愛の言葉をつい囁いた。

それは相変わらず
壁からの音楽に反応したに過ぎないが
Nは堪え切れず彼を抱きしめた。

その瞬間にNは
ホログラムの彼のデータを収めたブラックボックスを踏みしめてしまい






彼は永遠に消えた。

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ほっと癒される光の絵画 感謝と祈りの詩と薔薇とアートコレクション

 

 

 

 

 

ベネチア・ビエンナーレAU展にも出品した、癒されると評判の画家の絵と詩を薔薇に添えて贈ります

 

 

温かな色で描く絵と詩を薔薇に添えて贈る

片思い・叶わぬ想い・思慕++恋愛詩画集

【あの人への想いに綴るうた】 ゆり呼の詩;リンク集

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