こんばんは、絵描きのゆり呼こと渡邉裕美です^^
本日2本目のエントリーです♪
1本目は⇒ 水彩抽象画*Drawing with Music 4*ゆり呼の絵*BoA - コノヨノシルシ
です^^
今夜は私の好奇心によって集めた思考を語る「ぶれいくする~ゆり呼思考」を
ひさびさにお届けします^^
巻末に記載した本「美の思索家たち」には、
美学家である高階 秀爾氏の随想が収められているのですが、
その中で「アンドレ・マルロー『空想の美術館』」という章があります。
私は私自身の思索のテーマの1つに「流行するアート」という概念を持っているのですが
このアンドレ・マルローはまさに、過去の作品が語る言葉と、
現代の作品が語る言葉が異なっているといい、共感しました。
つまり、時代により、同じ作品(または同じ様態の作品)をみても、
そこで鑑賞する人々が受け取るイメージが変化する、というわけです。
それは人々が生きる時代の文化や感性が時代ごとに異なり、
たとえばバロックやロココ、アールヌーボーなど、
時代によって享受される作品が変わっていくということです。
もちろん、例外として、時代を超えて突出した作品も存在することは確かです。
しかしあのモナ・リザでさえ、
19世紀末の思索家ウォルター・ペイターによって「再発見」されるまでは
過去に葬られてさえいたのです。。
ところで現代では、作品が作り出された環境や状況、
作者などの情報と切り離されて理解される時代であると
マルローは言います。
(個人の感性で集められたものはただの「骨董」でしかない、とも。。。)
ギリシアのアフロディテが昔は女神として見られていたのが、現在は彫像として鑑賞される。
それでもなお、この作品は我々に何らかの言葉を語りかけてくる・・・
そういった多くの言語で語り合う作品たちが現代では行き交い、文化の壁を越えて語り合う、
芸術こそがこの世界の危機を救うものであると期待されると高階氏は言います。
私は、私自身の作品が、文化の壁を越え、
美しい音色を持って語りだせるようになるようにしたいと想いますが
そこにいたるにはまだまだ長い道のりがあると感じます^^;
音波~アクサンツ-アート- 言霊アート 水彩画 B5判弱 渡邉裕美作 (C) Hiromi Watanabe
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2011-11-15 20:02:30記述、未発表記事。