ミズのブログ-suzu01

Liliaceae ユリ科

古代ケルト語 li が白、lium が花

ギリシャ語 Leirion λειριον 白ユリ

κρινον ユリ

Leukon  λευκον  白色



Convallaria majalis スズラン属  

ドイツスズラン
(Convallaria majalis

var. keiskei 日本スズラン)


Convallaria  ラテン語

con-vallis 谷の間


majalis ラテン語

maius 5月の


keiskei ラテン語 人名

伊藤圭介  植物学者



Convallariaの後半の綴りに、Leirionを当てる人もいる。

ちょっと、きついなあ・・・!

写真は、ドイツスズラン。蘭といっても、本当は、ユリである。

在来種(日本の)は、葉のほうが大きい。

勿論、在来種も素敵だが、この方が形的に美しいと思う。

英名は、lily of the valley 谷のユリ

キリスト教では、聖母マリアの花とされている。

フランス語なら、larmes de Ste. Marie

聖母マリアの涙とされている。

私は、majalisを5月の、と思っているが、

古ラテン語の辞書には、去勢された豚となっている。

もし、そうなら、これを食べると精力が低下するからであろう。

毒草であるからであり、convallatoxinなどが含まれる。

逆に、これを利用し、この草から、水薬をつくり、aqua aurea

”黄金水”と呼び、リュウマチ、通風に用いた。

(ほんとうは用いないほうがいい)

また、これを、恋しい異性にふりかけるとたちまち

なびいてくれる媚薬としても用いられたという。

(本当なら、実験したいが、実際にやることは、お勧めしない)

これも、その優れた芳香からであろう。

フランス語で、muguetというが、これは、muscからで、

ムスク、つまり、麝香の香りをいっている。



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convallatoxin(これは、有名な毒である)

ちなみに、これでは、媚薬は作れない。

一応致死量は、18mg/60Kgとされている。

牛も食べないといわれ、決して、食べたり、

水にさらし、水薬として飲んではいけない。