またしばらく間が空いてしまった。

そしていざ記事を書こうかなと思ってみると、なんかすごく長くなりそうで

まとまらない・・・ 見切り発車で書き始めちゃいますが、冗長に長くなりそう

なので、終わらなかったらまた次の日に持ち越します。

お暇な方だけ、読んでやっていただければ幸いなり。





金曜日に1つ、昨日2つ。 つごう3つの病院をハシゴしてきた。

土曜日は2つの病院とも「いったん駅まで行ったのに、再び病院に向かう

というハメになり、むし暑っちい中えろう疲れたのでございました。




金曜日は旧J病院の、3ヶ月おきの腫瘍外来診察。

腫瘍マーカーはとりあえずOKだったけど、2年間くらいの間にCEAの値が

ちょびっとずつ上がっていて、今回は上限ギリ。

複数のマーカーが顕著に上がらないと「転移の兆候」とはされないのだけど、

やっぱり気になることは気になる。

下がってってくれ~




そんで昨日1つめは、新J病院で腹ヘルニアの手術について打ち合わせ。

いやー実は、久しぶりに結構ドキドキしていた。

「手術する」と言われても、「は~、やっぱししかたないよなぁ」

「手術しない」と言われても、「えー、じゃあこのまま増悪の一途?」

どっちにしても気が重い・・と思っていたから。


でもよくよくよく考えてみると、「いっそのこと手術して、今より楽になりたい」と

思っている自分を、改めて発見した。

やっぱり「手術希望」ということで、先生との話し合いに臨む。




MRIの画像を見ながら、「う~~~ん」と考えこむY先生。

隣のブースから、お年寄りの患者さんに滔々と病気や治療の説明をしている

他の先生の声がよく聞こえてくる。

本当にこの病院の先生たちは、よくしゃべる。

患者さんも、思ったことを遠慮なく聞くし、言う。

この病院では、ほとんど「3分診察」なんてあり得ないなぁ、と感心する。

その分、一見さんにはとても敷居が高いような気がするけどね。



12:30の予約で、私が受付機を通ったのが12:10。

売店に寄ってお水を買ったりして、12:20くらいに待合室到着。

電光掲示板を見ると、10人くらい待たされているようだし、

呼ばれるのはまぁ早くても13:30くらいかな、とか思って待つ気十分だった

けど・・・12:35くらいに「どうぞ」と診察室に通される。

おぉぉ、予約が入っていたとはいえ、待ちくたびれている一見さんたちを尻目に

こんなに早く呼ばれるとは。

何か悪いような気がするけど、私も通ってきた道。 それがこの病院の方針。




画像を何度も見返しながら、重い口を開く先生。

先生 「手術してもいいんですけど、私がその後診られないかもしれなくて」


む? そ、それはどういうコト?

私 「先生、この病院からいなくなる? それはここ1・2ヶ月のことですか?」

先生 「いえ、今度の年度末、かな・・・」



おいおいおい、ビックリだぜ。 主に下記2点について。

1) 手術の日程が、来年1~2月になることも想定しているらしいこと

2) このY先生以外に、私のやっかいな手術の面倒をみてくれる人が

    この病院にはどうもいなさそうなこと



私の口は、「それはどういうコトですか?」と思わず聞き返したけど。 そしたら

先生 「いわゆる、ご・・ご家族の事情で・・


ご家族? どこのご家族?? いわゆるって何がいわゆる?

後で思った。 医者って本当に、敬語使われるばかりで自分では使えないのね。


この先生は自分のご家族で胃腸科中心の病院をやっているので、

(新J病院には、土曜日だけ来てる) そのご家族のことだったようだけどね。

先生、自分の家族のことを「ご家族」「ご家庭」とは言わないんだよ。




話を元に戻そう。

先生 「他に絶対にこの手術をやってくれるという先生は、私の知る限り3人

  います。 ①師匠のSW先生 ②SRK病院のSI先生 ③K医療CのN先生

  あ、そうだ、来週学会でSW先生に会うんですよ。 手術してくれるかどうか

  聞いてみましょうか。 SW先生が『こんなのやりたくねぇよ』(ヲイヲイ」とか

  いうことだったら、私がやりますから」



私 「あ・・ハイ、よろしくお願いします」 と、思わず言ってしまったわけですが。

今また冷静にこのやりとりを振り返ってみると・・・

このY先生、大丈夫かなぁっていう気がしてきたよ・・

普通にじっくり話せる人だし、いろいろと正直に言ってくれるし、腕もたしかな

感じがしたんだけどなぁ。


「この先生が頼りになると思いたい」という、私の中の「正常バイアス」が

働いていたような気もするかな・・うーん。



後になって考えれば、以前一度この先生と手術の方法について話した時は、

「開腹して他の部分から取ってきた筋膜を使って、お腹全体を縫い留める」

って言ってたのに、今日は「腹腔鏡で両側の筋膜を切って伸ばして縫う」と

いうことになっていたぞ。 むうぅぅ。




その時はあまり深く気づくこともなく、会計して病院を後にして、

ムシ暑い日なたを必死に10分ほど歩いて、やっと病院の最寄駅に着いた。

次の病院に向かうのも時間的に余裕があるなと思いつつ、ちょっとひと休み

しようかと、もすこしだけ頑張って歩いて、お茶をしながら。

何気なくあいほんで、SW先生とかSRK病院とか調べてみたら・・・



SW先生の病院って、「京王線 国〇駅」 ・・・ドコだコレ??狛江市??

むむむ無理だよぉ! こんな遠い病院で手術したら、その後通えないよぉ!

(SRK病院は、ヘルニア専門の科があるのか・・あぁ、最初から知ってたら

 こっちに行ったのになぁ・・今さら遅いけど)



ちょっと考えた末、再び病院に向かうことにした。

先生は、「来週、SW先生に会うからその時に頼んでみる」と言ってた。

その前に、「やっぱり無理です!」って伝えなくちゃ!

もしもういなかったらどうしよう、先生の「ご家族」の方の病院にメールするしか

ないかな・・などと考えながら、また日当たりのいい道を必死に10分歩いて

病院に到着。 ヒー、しんどい。




よかった。 先生はまだ診察室にいた。

怪訝そうな事務の女の子に、「待ってもかまいませんから」とお願いすると、

ほどなく診察室に通され、なるべく手短かに話をする。

「やっぱり、先生にやってほしいです。 SW先生の病院は、遠くて通えません。

 もし必要なら術後は、この新J病院だけでなく先生のいる病院に行きます」

先生 「・・・わかりました。 じゃあ、入院申請しちゃいましょうか」

(申請を入れておかないと、それこそいつになるかわからないから)




というわけで、入院申請手続きをしてきたわけだけど・・・

この病院は、個室が多い。 差額ベッド代は、¥3万円~5万円/1日につき。

4人部屋(大部屋)は少ない上に、差額ベッド代¥0の部屋はもっと少ない。

そこを第一志望にしておくと、「なかなか順番が回ってこないかも」とのこと。

そう、ですよねぇ。 この新J病院はねぇ・・



ただでさえ、「即座に命にかかわらない全身麻酔の手術」ということで後に

回されるのに、それに加えて「ベッド待ち」でさらに先送りになる。

ちょっと途方にくれながら、入院受付の女性と話を続ける。


女性 「では、入院の日程が決まりましたら、こちらから電話いたしますので」

私 「だいたい入院の日の何日前くらいに電話いただけるのですか?」

女性 「前日です」


私 「・・・え?前日??『明日から入院してください』って言われるんですか?」

女性 「・・・そうなんです」


しょええええ。 な、なんとゆう高ピー(死語?)なシステムなのでしょう!!

さっすが、超人気病院。 全てが病院の都合最優先で動いていくらしいよ。




今、9月の初旬に入院の話をしているのに、実際の入院は「年内可能か?」

「術後ケアは年度をまたぐ(4月になる)かも?」と言われ、

そんなにも待たされそうなのに、いざとなったら「明日から入院してください」と

いきなり電話が来るのだと。

あー、そういえば、1年前に入院・手術したKMちゃんも言ってたっけなぁ。

「さんざん待たされて、前日連絡で入院して、その後もしばらく待たされた」って。

そういう病院、なんだよな。



一応、「わかりました」って引き下がってきたけど。

隣の席では、入院申請してたけどやっぱりやめる!って言ってた男性がいた。

事務の人が「では、キャンセルということで本当にいいんですね?」と聞いたら

怒ったような顔で「結構です。おやじ、行くぞ!」と言い捨てて、おじいさんを

連れて出て行った。

何が理由だったかはわからないけど、こういうやり方の病院だからなぁ。




うちに帰ってきてからも、何だかモヤモヤしていたんだけど・・・

この記事を書いていて、気がついた。

来年度から新J病院を離れるらしいY先生は、この私のやっかいな手術は

なるべくならやりたくないらしい。

それを、「ぜひ先生にお願いしたいです」と私がまっすぐ目を見て言うもんで、

仕方なく「とりあえず入院申請、入れときますか」となったわけだ。


うーん、取り急ぎSW先生に頼むのは阻止できたから、それでひと安心

しちゃったけど・・・これでもまだちょっと何か、違う気がする。



「腹腔鏡のこの手術では、再発率は30%くらいです」

おいおい、高いなぁその確率。 前回は5%って言われたのに当たっちゃったし。

「正直この病院では、僕がいなくなったら他にこの手術をやろうという医者は

 いないと思います」 とも言ってくれたが。

「いちばん上の肝臓が出ている所は、閉めきれないかも・・まぁここは大丈夫

 だと思いますけど」 (せっかく手術するのに、閉めきれないって、ヲイ!)



Y先生の正直さに感謝して・・・・

「申し訳ありませんが、SRK病院に紹介状を書いてください」

って、次回10月初めの診察の時に、Y先生に言うことにしよう。 そうしよう。

自分のためにもY先生のためにも、その方がいいような気がする。




あぁ、また手術の時期が延びる。 SRK病院は初めてだし、費用もかかる。

頭イタイぜ・・・・




「腹壁瘢痕ヘルニア」、なかなかやっかいな病気だ。

面倒で大変な状況であるのは事実だがしかし・・・

こうやって病院や医者を選ぶ選択肢があるというのは、ありがたいことである。

「不幸中のラッキー」と、言えなくもないかもしれない。

(↑自分に言い聞かせようとしている)



神サマどうか、為るように為りますように。

(↑まぁあんまし心配しなくても、そうなるということなのだろうかね・・)