今日はちょっとブラック気味かもしれません。




テレビでこがねざわとかいう男性が

母親がボケて弱ってきて施設に入れてつらかったという話をしていたが。



他の出演者の方々の涙を誘っていたようだが・・・




む~ん。

共感、できん。



母親は、しっかり者で明るい性格、夫が亡くなった後も中華料理店を

切り盛りして、娘2人と息子1人(こがねざわ)を育ててきたとか。



70歳も越えてきたら、そりゃ体も脳もいろいろ疲れてもくるだろう。

認知障害の症状が出てきたって、特に不思議なことでも悲劇でも何でもないと思う。



お姉さん2人も協力態勢だし、メインで介護してるのはこがねざわの嫁だし

こがねざわは子供もいるらしい。



こがねざわは、「下の介助をしようとしたけど、ダメだった。男ですからね」



フン。

母親の下の世話もできない、イコール特に自分が介護しているわけでもない

こがねざわが、何をそんなに「つらい」と言うのか。



「元気だった頃とは別人のようになってしまった母親を見るのがつらい」



アホか。

アンタはちゃんと、そのお母さんに「育ててもらった」時期があったというのに。

嫁さんが必至に世話してくれて、相談できる姉2人もいて、

自分の家庭もちゃんとある、自分が何か病気してるわけでもないアンタが。



「つらい」  なんて、どの口が言う。



いっしょけんめい生きてきて、体も脳もつらくなってきた母親に、

いつまでもいつまでも 「母」像 を押しつけるなよ。

人生の終盤に向かって、



ボケるくらいいいじゃないか。 



こころやすく、ボケさせてやってくれよ。



最後までまったくこがねざわという人に同情できなかった私だが、

ひとつのシーンにだけ、ちょっとぐっときて涙がこみあげてきました。



母親が、こがねざわの息子をこがねざわと間違えて、

息子の手をとりながら 「しょうじ、ありがとうね、ありがとうね」

と言っているところを見つけて、こがねざわは



「かあさん、何言ってるんだよ! しょうじは僕だろ! しっかりしろよ!!」

と怒鳴りつけている。



番組の構成としては、

『ついに息子の顔がわからなくなった母親、悲劇の瞬間、息子の動揺』

こがねざわ、そんな母親を見てショック!

・・・・・というようなシーン・演出だったのですが。



バカか。

「しょうじ、ありがとうね」と言っているお母さん、すばらしいじゃないか。

しょうじじゃない人にそう言ってたとしても、

しょうじとしては、それを「ありがたい」と思いこそすれ

つらいとかショックとか、そういうふうなとらえ方はあんまりヒドイんじゃないか。



もう元気で正気ではいられなくなった母親に、

「やだやだ、まだお母さんでいて!」とダダをこねるただのガキじゃねえか。



もうええじゃろ。 ボケさせてやれよ、いいかげんに。



そんな状態で何年も待たずに施設に空きができて、入所できたんでしょ。

すべてが「順当に」進んでいるだけで、

特に何の問題もない。

何年かして、母親は亡くなった。 そんなに長い期間闘病したわけでもない。

まったく普通で当然のことじゃないか。



こがねざわしょうじが、「介護がつらかった」なんて語る理由はどこにもない

と思う。

ただ、年老いた母親をみんなで協力して見送った。

ただそれだけのことじゃないか。

一体何を 「つらい」 とのたまうことがあろうか。




・・・・・・・・・・・・・・・



んっにゃ~。 やばぁい。

なんかアタシ、「共感」しにくくなってきてるかもしんない。



特に、「衰えた親を受け入れるのがつらい」 という点。

何となく理解はできるような気はするのだけど・・・

ほとんど誰もが経験・通過するポイントでしょ? とか思っちゃう。



ちゃんと 「親」 やってもらったんだから、

ちゃんと 「子」 として親の最後を送ってやれよ。



自分を捨てた母親が倒れて、介護することになった とか。

家族に暴力をふるっていた父親がボケて、面倒みざるを得なくなった とか。

そういうのが 「つらい」 のは、よくわかる。 いやそれは本当に、つらいと思う。



でも、ちゃんと「親」をやってくれた人に対して

「変わり果てた姿を見るのはつらい」 ってゆうのは・・

(正直、それは「つらい」の範ちゅうに入らないのでは、と思うよ。

 身勝手な「自己憐憫」みたいなものにみえてしまう)



親が、自分を守ってくれるものではなくて、自分が守る存在になったのだと

認識して覚悟をする 「切り替え」 の時期は、

しばらく苦しい思いをするのだろうが。



そのポイントはある意味 「通過儀礼」 だ。

親の子であるなら、そこはしっかり、通ろうよ。

こがねざわは、そこを通っただけのこと。 それは「介護のつらさ」には

まったく当たらないと思う。




んー、やっぱりまとまらないけど、これでUPしちゃいます。




最後に。

こがねざわが 「母親をトイレに連れていってパンツを下ろすなんて、そんなこと

悲しくてできませんよ。母親だってつらいでしょ。オレ、男ですから」

と言って涙ちょちょ切った時。

鼻で笑ってしまいました。



しょせん嫁や他の人にやらせることができる男というのは、

かくも情けなく言い訳がましいものよ。

悲しくてつらいと思ってるのは、母親よりもアンタ自身だよね。

できないんなら、やらないんなら 「つらい」 とか言うなよ。

毎日やってやってやり続けて、「つらい」と言うなら精一杯同情してやるけどな。