絵本「むしのほん」 | 気づきがある絵本の紹介

気づきがある絵本の紹介

最近、絵本に興味があり
絵本を読んでいるので
自分が読んだ絵本の感想などを
紹介していきたいと思います。

絵本「むしのほん」に出合いました。

(作/エドワード•ゴーリー、訳/柴田元幸、出版社/河出書房新社)


住み良いように暮らす 生き物としての習性


共存を拒まれると関係構築は難しく 争いあう哀しい行方 愛しき時間を取り戻す術


この絵本は、昔青い虫が2匹居たというスタートをする、生きていくことの怖さと哀しさと美しさを描く。青い虫2匹はふちが少しかけた逆さまに置かれたティーカップで暮らし、踊る。赤い虫3匹は青い虫とはいとこで近所の横に倒れた青いビンの中で暮らし、棲家を始終磨くのが好きでした。黄色い虫も2匹居て、青い虫、赤い虫といとこ。少し離れた草の上、上から2番目の葉で暮らします。時々、一番上の葉に座り考えこむタイプでした。虫たちは仲良しで、よく交流して遊びました。一緒に遠出、仲良くパーティーしました。しかし、ある時、誰とも縁ない黒い虫が現れ、仲良くしようとするもののうまくゆかず。パーティーを荒らす。交流を待ち伏せする。悪い虫でした。社交生活は中止になり、必死の秘密の会合をもつ虫たち。そして、ついに虫たちは黒い虫を始末する計画を立てます。崖にまで誘き寄せ、岩で圧死させました。そして、ぺしゃんこになった黒い虫を封筒に入れ、配達してもらえるように仕掛けました。それが住むとケーキのかけらやラズベリーパンチを揃え、パーティをひらき、誰もが楽しい時間を過ごすに至る物語り


生き物とは醜さだってある


その醜さといかに付き合い 楽しく暮らすのかだと思わされる


綺麗なだけでは生きられぬ


しかし 時を積み重ねてゆく味わい深さがあり薄明かりを灯すように 闇のなかで生き抜いてゆく


時を愛することの豊かさも感じる


絵本に出合いました。